部活の部長経験を履歴書に書くとどう有利か
Qあなたはどんな部活や部長などの経験を履歴書に書くと有利になると思いますか。(複数回答)
1位 体育会系の部活 37.2%
2位 専門的な資格 24.2%
3位 好成績で卒業 21.8%
4位 海外留学 21.5%
5位 部活の部長・副部長 18.1%
■スポーツ関係の部活
- 「スポーツを通じて先輩後輩の礼儀などを学んだから」(32歳男性/銀行/専門職)
- 「根性があると思われる」(33歳男性/IT関連/営業職)
- 「スポーツしかやってなかったと思われるかもしれないが礼儀はしっかりしているつもり」(36歳/輸出関連/総務)
- 「副部長だったので書いても無駄かなと思いましたが、その部分が一番たくさん質問がありました」(24歳/女性/アパレル/経理)
- 「小さな部活の部長だったのですが、部長と履歴書に書いてみるとそれなりに責任感のある社会性に富んだ人物として受けとめてもらえたようです」(25歳/女性/市役所/専門職)
- 「やはり部長となると取りまとめも大変ですから、その経験は評価してもらえたと思います」(29歳/男性/自動車関係/営業)
■部活の部長など
部活の部長経験を履歴書に書く際のアピールポイント
部活の経験がいかに仕事上で役に立つかをアピール
極端な話ですが、相手の面接官が変わった部活の経験者だったとします。(例えばラクロスなどの少しマイナーなスポーツやアキバ探検隊などのおたっくぽいサークルなど)
あなたが偶然にそんな部活の経験者であればどうでしょう。きっと意気投合するはずです。
確かに部長などの責任の重い部活の役職についていなくとも、履歴書に学生時代の経験や経歴を書くことはあなたが思っている以上に効果がある場合もあります。
そして最も大切なのはその経験が仕事上でどう活かせるかを端的に述べることが出来るかどうかです。
部活ではどんな経験をしたかを端的にアピール
履歴書に書けるスペースは限られています。その少ないスペースでどれだけ自分の経験値をアピール出来るかがとても重要です。
企業はすべての社員がスーパーマンやスーパーウーマンであることは願いません。当然ながら地味で縁の下の力持ち的存在も必要とします。
全国大会優勝などの華々しい経歴はもちろん重要視されますが、学生時代から経理に興味を持ち、専門学校にも通っていたなどの経験は企業にとって即戦力ともなりかねません。
履歴書を書く前にもう一度、自分の長所は、強みはどこにあるかを洗い直してみるのも良いのではないでしょうか。
複数の部活の部長経験がある場合、履歴書はどう書くか
「言いたいこと、書きたいことがたくさんある。せっかくだからすべて履歴書に載せて最大限に自分をアピールしよう」
そう思う気持ちはよくわかりますが、履歴書を見た相手はどうでしょう。あんまりたくさん書かれ過ぎていてはどれがあなたの一番の特徴なのかが見えにくくなってしまいます。
そんな場合は「いくつかの部活で部長を経験しました。しかし、最も心に残っているのはサッカー部でした。理由は弱小チームだったからです」と、冒頭に但し書きを入れ、一本に集中します。
その後、その具体例を入れて行きます。
「サッカー人気のおかげで部員のほとんどが素人でした。そんな中、部長に選ばれた私はボールを蹴る前に全員の筋力トレーニングを始めました。部員の中にはこれはサッカー部のすることではないと、脱落者が出ましたが、2か月ほどたったある日、部長、これを見てくれとひとりの部員が私にふくらはぎを見せました。その部員のふくらはぎはパンパンでした。これで皆はしっかりボールが蹴れると私は確信しました。」
このように、いかにリーダーシップがあるかを具体例を挙げて記載することによって、面接官はより具体的なあなたの人間像を把握できるのです。
さらに具体的な部活の部長経験を履歴書に書く例文
私はコツコツタイプです。
実は私は高校に入りサッカー部に入部した時は補欠でした。
サッカーの有名中学からの入学生がたくさんいる中、正直自分でもうまいとは思えませんでした。
そこで始めたのが筋トレでした。
毎日、部活が終わるとひとり残って、体育倉庫にある筋トレ用具をひとつずつ使って行きました。
毎日が筋肉痛でした。
しかし、1か月も経つと自分の体が変化しているのがはっきりとわかりました。
その後も毎日毎日、筋トレを続けて2年になった時、はじめて監督に呼ばれました。
「いい身体になったな。一度、試合に出てみるか」。
レギュラーポジションをとったのはそれからでした。
この経験を部長になった大学時代に活かしたのです。
もちろん、長い間の筋トレ経験がありますから、部員たちひとりひとりに合う練習方法も分かります。
部員たちの身体はみるみる出来上がり、それは走力や脚力に繋がって行きました。
結果、私達○○大学の成績は以下の通りです。
2010年全国大会 2回戦敗退
2011年全国大会 地区予選準決勝進出
2012年全国大会 全国大会出場
以上のように、履歴書にはただ過去の成績や結果を書くだけではなく、より具体的に自分の苦労話や経験も書けば印象も強くなるでしょう。
会いたい、話を聞いてみたいと思わせる履歴書自己アピールとは
よく自分の履歴書に長所や特徴を箇条書き形式で記載する人がいますが、果たしてそれが面接官の心をひくでしょうか。
企業が採用するのは経歴ではなく人です。
いくら部活で部長だったからと言って、その企業がそれだけであなたを選考するはずはありません。
あなたという人が、その短いアピール文の中にどれだけ散りばめられているかが重要なのです。
もちろん、履歴書の中の短いスペースであなたのすべては語れませんが、この人物に会って、話して、もっと深く経験を聞いてみたい。そして、この人物がどこの部署で最大限の力を発揮できるか考えてみたい、そう思わせることが重要なのです。
そういう意味でも、履歴書はあなたが入りたい会社の玄関です。
たった一枚の履歴書はあなたの人生を大きく変えるのですから、思い切りあなたが見える履歴書つくりを考えて下さい。
そしてもうひとつ重要なのは、書類審査に受かった際、履歴書に書き込めなかった内容が面接時にしっかりと伝えることが出来るかどうかです。
自分の作った原稿を何度も繰り返し読んで、ここはもう少し詳しく説明したい、もっとアピールしたいなどを自分で質疑応答し、たくさんのQ&Aを作って下さい。
何度も何度も繰り返し練習することは必ず自信に繋がります。
もちろん、本番の緊張も少なくなります。
では、あなたの希望する企業に必ず入社できることを祈って、この項を終えます。
good luck