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介護の仕事を辞めたい…介護業界の実情について

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仕事を辞めたい人が多数!介護業界の離職率はこんなにも高い!

厚生労働省の調査によると、全産業における離職率は、平成18年で16.2%、平成23年で14.4%と、少しずつ下がってきているようです。

介護業界の離職率は、平成18年で20.3%、平成23年には16.1%と、下がってきてはいるものの、全産業の数値から比べたら高いということになりますね。

ちなみに、同じ介護業界であっても、正社員よりもパートや派遣といった非正規雇用の人の方が辞めていく率は高いようです。

大学新卒者の場合はどうでしょうか。

厚生労働省の調査によると、大学卒業後、医療・福祉業に入職した人の3年後離職率は38.8%だったようです(平成23年3月に大学を卒業した人を対象にした調査)。

3年以内に3人に1人が辞めてしまうということですね。

また、介護福祉士の資格を保有している人で、介護の仕事をしていな人は4割もいるようです。

介護の仕事には、実際に働いてみないとわからない厳しさがあるのかもしれませんね。

介護の仕事にやりがいを感じてるのに辞めたいのはなぜ?

介護の仕事をしている人は仕事にやりがいを感じているのでしょうか?

全労連「介護・ヘルパーネット」の調査によると、「やりがいがある」と回答した職員が約7割、「やりがいがない」と回答した職員が約2割、「わからない」と回答した職員が約1割だったようです。

介護の仕事は人と触れ合う仕事です。

利用者やその家族の方に直接感謝されたり、何かをプレゼントされたり、新しく良い人間関係が構築されたりする機会が多く、そこにやりがいを感じている職員が多いようです。

しかし、「やりがいがある」と答えた職員であっても、そのうちの約45%は「仕事を辞めたい」と回答してます。

その理由としては、「賃金が安いから」が約44%で最も多いようです。

これから高齢者の割合が増えていくとされていますが、介護職員の待遇改善は必須課題といえますね。

なぜ介護の仕事を辞めたいのか?ベスト3

介護の仕事を辞めたいと思う理由のベスト3を見ていきましょう。

1位;低賃金

最も多いのが賃金が低いことですね。

特に若者は、「同世代と比べて最も低いかもしれない。これからが不安。」と感じている人が多いようです。

サービス残業も常態化していて、月に100時間以上になる人も少なくないようです。

休日手当や深夜手当といった、本来なら支払わなければならない手当も支払われないことがあるようです。

2位:職場の人間関係

職場の人間関係に悩んで辞めていく人も多いようです。

介護の現場では、「慢性的な人不足で忙しい」「やりたくない仕事が多い」といったことから、仕事を押し付け合ってしまうことがあり、それで人間関係の問題が発生してしまうことがあるのです。

3位:腰痛

介護の仕事は体を使う仕事でもあります。

利用者の体を持ち上げる際などに腰を痛めてしまうケースがよくあるようです。

もちろん治ればよいですが、ハードワークもあってか重症化しやすく、それを理由に辞めてしまう人もいるようです。

今の介護の仕事を辞める際の選択肢

今の仕事を辞めたいと考えている場合、「他の介護施設に転職する」という選択肢と、「他の業界に転職する」という選択肢があると思います。

これらの選択肢を前にして、どのように考えていけばよいのでしょうか?現状を変えようと、今の介護施設を辞めて他の介護施設で働こうとする人もいると思います。

しかし、そこでも同じような問題が起こるかもしれません。

また同じようなことで悩み続けるかもしれません。

低賃金ややりたくない仕事が多いというのは大体どこも同じです。思い切って他の業界に転職してみるのも一つの手だと思います。

介護業界でハードな仕事をこなしてきたことから、「体力やスタミナに自信がある」ということであれば、例えば引っ越しなど、肉体労働がメインの業界で採用されやすくなると思います。

「排泄物の処理に対応できる」ということであれば、ベビーシッター業などで採用されやすくなると思います。

介護の仕事を辞めようとする際に起こる問題と対策について

介護業界は、もともと人手を必要としていて、かつ離職率の高い業界です。

辞めにくい場合もあるかもしれません。

退職理由やその伝え方についてはきちんと考えておいた方がよいでしょう。

もしかしたら嘘をつく必要も出てくるかもしれません。

嘘というのは、例えば、「母親の体調が悪くて実家に帰らなくてはいけなくなった」といった、雇用する側が引き留めにくいような理由です。

実は雇用する側もある程度分かっているものです。

「嘘をついているのでは・・」と怪しまれたとしても、深く追求すると別の問題が発生することがあるので、そのまま辞められるケースが多いです。

中には嘘をつけない人もいるでしょう。

その場合は本当の理由を伝えることになりますが、言いくるめようとする人もいるかもしれないので、伝え方には注意してください。

退職理由だけでなく、伝え方によっても相手の反応や対応は変わってくるものです。

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