声が小さい2つの原因とそれを克服し声を大きくする方法
1.精神的な問題により声が小さくなる
精神的な要因によって声が小さくなるという場合があり、具体的には自分自身に自信がない、緊張しやすい、相手に対して威圧感などを感じる、などがあります。
このような精神的な問題による場合は、その人の性格に特有のものもあってこれといった有効な方法を特定することが難しく、一朝一夕に克服するのは期待できないかもしれません。
しかし、じっくり時間をかけて常に意識して自分に自信をつけるようにすれば、自然と声も大きくなってくるものです。
2.物理的な要因で声が小さくなる
この場合の物理的要因とは、お腹から声が出ていない、あるいはのどがしっかりと開いていない、などがあります。
物理的な問題で声が小さいのであれば、例えば腹式呼吸による発声などのトレーニングを行うことで声を大きくすることができます。
声を大きくするための方法「ドギーブレス発声練習」について
ドギーブレス発声練習とは、別名犬式呼吸とも呼ばれているもので、腹式呼吸のコツを得るために有効な発声練習法とされていて、犬の呼吸を真似る発声練習であることから、このように呼ばれています。
大きな声を出す場合、喉からではなく、お腹から声を出さなければならないとよく言われますよね。
しかし、これは正確にはお腹に力を入れて声を出すということではなく、横隔膜に圧力をかけながら発声する、ということを意味します。
その横隔膜を鍛えるために効果的なのがドギーブレス発声練習ですが、その方法はとても簡単です。
まず口を軽く開けて、犬が暑い時にやる呼吸を真似て「ハッハッハッ」と繰り返し、1回30〜60秒を1セットとして1日1〜3セット行います。
発声練習中に肋骨とお腹の境目辺りを手で押さえて、動いていることを確認しながら行うと良いでしょう。
声を大きくするための腹式呼吸をマスターする方法について
声が小さい人のほとんどは、腹式呼吸になっておらずただ単に口だけで話しているものです。
声が小さいと相手にネガティブな印象を与えるだけでなく、自分に対しても自信がなくなってより一層会話が苦手となる悪循環になります。
しかし、このような人も腹式呼吸をマスターすれば、お腹から声が出るようになるため自然と声も大きくなります。
腹式呼吸ができるようになるためには少し難しいと感じるかもしれませんが、習得すれば一生の財産となります。
腹式呼吸を身につけるためのトレーニング方法を、以下にご紹介します。
- 仰向けにリラックスして寝る
- 口から息を吐き、意識してお腹から少しずつ空気を出すようにする
- 次に鼻から息を吸い、お腹に空気をためるようにする
- 口からゆっくりと、3で息を吸った時よりも長い時間をかけて息を吐く
- 3〜4を1日5分間続ける
大きく、そしてよく響く声を出す方法
1.姿勢を整える
足を少し開いてまっすぐに立ちます。
顔の向きは正面を向くようにしますが、顎を引き気味にした方が楽であればそれでもかまいません。
2.口を閉じた状態で、「ンー」とハミングする
お腹に力を入れて音を出し、声の振動が鼻の骨を通って斜め前方に向かっていくように意識します。
その際、ハミングしながら指先を鼻の骨に軽く当てて、ビリビリとした振動が感じられるようにしましょう。
3.ハミングをしながら声出しをする
2の状態を保ちながら、口を上下に大きく開いて「マー」と長く声出しをします。
そして、「ンーマーンーマー」と、2のハミングとこの声出しを交互に繰り返します。
4.大きな声を歯切れよく出す練習をする
口を上下に大きく開き、「あっあっ」とお腹を断続的に凹まして空気をお腹から押し上げながら、力強く瞬間的に声を出します。
話し方に気をつけるだけで声を大きくする3つの方法
1.ゆっくりと話す
早口で話すと、どうしても声が小さくなりがちになります。
スピードを落としてゆったりとした気持ちで話す事を意識するだけで、声は自然と大きくなるものです。
2.大きく口を開いて話すようにする
声が小さい人の特徴として、口をあまり開かずぼそぼそと話す傾向があります。
口を大きく開いて話すようにすると、言葉のひとつひとつがはっきりと聞き取りやすくなって、相手にも話す内容がよく伝わるようになります。
3.語尾までしっかりと話し切る
特に話す内容に自信がない場合など、最後までしっかりと話し切らずにあやふやに終わってしまうことが多いものです。
このような場合には、相手も結局何が言いたかったのかが分からず、ストレスを感じさせてしまいます。
自信を持って最後までしっかりと言い切る習慣をつけるだけでも、声の印象が変わるはずです。