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アルバイトの時給に格差が生まれる理由

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目次

まずは知っておきたいアルバイトの時給設定について

まず、アルバイトの時給は最低賃金に基づいて決められているため、まずは最低賃金が守られているのか確認しておいたほうがいいでしょう。

2011年10月から定められている最低賃金は都道府県ごとに決められており、平成29年度で737円〜958円(平均848円)と地域によってかなりの差があります。最低賃金を下回る時給では、法的に雇えないので注意しましょう。

また、アルバイトの職種によってはキャリアパスが設定されている場合があります。これは仕事のレベルに合わせて段階的に時給が設定されているものです。

たとえば、飲食店であれば、料理の注文を取れる・料理を提供できる、お会計のレジ操作ができる、クレーム対応ができる……など、それぞれの段階で時給設定されています。

アルバイトの時給といっても、設定の仕方が様々あるものです。自分が働いているアルバイトではどのような時給設定になっているのか、しっかりと確認しておくといいでしょう。

都市圏と地方でアルバイトの時給格差はどのくらいあるのか?

時給には地域格差があるものです。人口の多い都市圏と少ない地方では忙しさも違いますから当然といえば当然でしょう。

では、どのくらい違うのでしょうか。ここでは、三大都市圏と地方の時給格差について紹介します。

まずは三大都市圏から紹介しましょう。

2015年に調査された時給調査によると、三大都市圏(首都圏、東海圏、関西圏)の平均時給は967円だったそうです。

では、地方ではどうだったかというと、次のようになりました。

北海道:836円
東北:840円
北関東:876円
首都圏:1,003円
甲信越・北陸:863円
東海:908円
関西:934円
中国・四国:864円
九州:809円

やはり首都圏が最も高く、最も低い九州との差は194円となっています。

このように三大都市圏と地方の時給格差はかなり大きいことがわかるでしょう。

都市圏と地方でアルバイトの時給に格差が生まれる理由

都市圏と地方では時給格差があることがわかりましたが、この差ができるのはなぜなのでしょうか。それは労働賃金(時給・日給)の決め方が原因です。

労働賃金は需要と供給の関係で決まります。労働需要者(雇用者側)の希望賃金と労働供給者(アルバイトなどの労働者側)の希望賃金が一致することで決まるのです。

都市圏では地方に比べて物価が高く、家賃もそれなりに高くなります。それにしたがって、労働者の希望賃金も高くなってきます。
また、都市圏ではお客さんも多いため、雇用者も賃金を高くしてでも雇いたいと思うのです。

一方、地方では物価も家賃も都市圏ほど高くはありません。また、お客さんの数も都市圏ほど多くはありません。だから、都市圏に比べて賃金も下がってくるのです。

このようにして、都市圏と地方では時給格差が生まれるのです。

同じアルバイトなのに一般と学生で時給の格差が生まれる理由

同じアルバイトでも一般と学生で時給が異なる場合があります。「時給800円(ただし高校生は780円)」のようにかかれてある場合です。これはなぜなのでしょうか。

それにはいくつかの理由があります。ここでは、その理由を2つ紹介しましょう。

臨機応変に対応できるか

一般の人は臨時に呼ばれたとしても基本的に対応できます。しかし、学生は平日の日中は学校に通っているため対応できないでしょう。

雇用側の都合に臨機応変に対応できるかどうかが一つの理由です。

仕事のレベルが違うと思われている

やはり同じアルバイトといえども、社会人と学生では仕事の水準が違ってくるものです。当然、アルバイトを始めてみると一般の人よりも仕事ができる学生はいるでしょう。

しかし、アルバイト開始前にはそのようなことはわかりません。一般の人の方が一般常識を持っているはずだと思われていることがもう一つの理由です。

必ずしもすべてのアルバイトに当てはまることではありませんが、このような理由で一般と学生で時給の差が生まれているということも理解しておくといいでしょう。

アルバイトの職種による時給格差について

当然ながら時給の差は仕事の職種によっても変わってきます。ここでは、職種ごとの時給をいくつか紹介しましょう。

事務パート:時給840円

募集が多い事務系の仕事。簡単な作業であることが多いため時給もあまり高くありません。

レジ打ち:時給750円

これも募集が多い仕事です。これも単純作業であるため、あまり高くありません。

ラーメン屋の注文取り・配膳:時給650円

お店の立地場所にもよりますが、安いところではこのくらいなのでしょう。

居酒屋の注文取り・配膳:時給900円

こちらはラーメン屋よりも高めです。やはりお酒も絡むため、お客さんの対応が大変になるからでしょう。

コールセンター:時給1,050円

クレーム対応もしなければいけないため、時給はやや高めです。

塾講師:時給1,500円

それなりの知識が必要になってくるため、時給は高いです。

これらの数字はあくまでも例であって、すべてがこの通りではありませんが、職種によってこのくらいの差があることは理解してもらえるのではないでしょうか。

自分の時給が他の人よりも低いと知った時の対処方法

同じアルバイトをしていて同じ仕事のレベルなのに、なぜか時給が違う……そのことを知ってしまったらどうすべきなのでしょうか。

自分に何が足りないのか、どうして他の人と時給に差があるのか、考えてみたけれどどうしても理由がわからない場合には、マネージャーなどに直接聞いてみるのも一つの手です。

しかし、その際に「どうして低いんですか?」と直球で聞くのではなく、「どうすれば上げてもらえるのでしょうか?」という形で聞くようにしましょう。

時給に差があるのは、自分に何らかの理由があるはずです。そのことを低姿勢になって聞くことが大切でしょう。

マネージャーとしても自分がやってほしいことをやってくれる人は評価したくなるものです。

また、マネージャーとの日頃のコミュニケーションも大切です。こちらから聞かなくてもマネージャーから直接言ってもらえるような関係が作れればなお良いでしょう。

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