心臓がドキドキする原因には、精神的なもの以外にも!
動悸を引き起こす原因として
ストレスや精神的な興奮、緊張
不安や緊張を感じるような思いをした際の動悸は基本的に心配する必要はありませんが、安静時などに原因不明の動悸を感じる際には、医師の診察を受けることをおすすめします。
アルコールやカフェインの摂取
アルコールやカフェイン、ニコチンは身体にさまざまな影響を与えます。動悸もその一つです。これらの摂り過ぎには注意してください。
身体の疾患
動悸の原因となる疾患には、心臓に何らかの疾患(不整脈、心筋梗塞、狭心症など)のある場合以外に、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や、貧血、低血糖症などがあげられます。
また、女性ホルモンの分泌量が変化する更年期や妊娠が関係する場合もあります。
薬剤による影響
自律神経に作用する薬や、風邪薬や気管支喘息に用いられる気管支拡張薬の副作用として動悸があげられます。
ですので、医師の診察を受ける際には、服用している薬を必ずお知らせください。
パニック障害などの精神的なものによる心臓のドキドキ!
精神的な原因による動悸に、パニック障害というものがあります。
パニック障害とは、突然「動悸」「息切れ」「呼吸困難」「めまい」「吐き気」などのパニック発作が何回も繰り返されるものです。発作は10分以内にピークになり、30分から1時間以内におさまります。
このパニック障害には、また発作が起こるのではないかという不安「予期不安」がさらに患者を苦しめるのです。
また、広場恐怖と呼ばれる、以前発作が起きた場所や発作から逃げ出そうとする行動をとるようになります。
このような発作への不安から日常行動に変化が見られるような場合は医師の診察を受ける必要があると考えられます。
それとパニック障害になると「うつ病」になる場合も多くなるといわれています。
パニック障害の原因として、脳内のセロトニン(興奮を抑える神経伝達物質)とノルアドレナリン(恐怖や不安に関係する神経伝達物質)のバランスが関係しているとされています。
つまり、これは心の病気ではなく脳の病気ということになります。
精神的?身体的?心臓のドキドキの診療科はどこ?
理由もないのに動悸を感じることが多くなった場合、まず内科や循環器科を受診してみましょう。
いろいろな検査をしても原因がわからないような場合には、次に心療内科や神経科で相談してみてください。
精神疾患の場合、脳内の神経伝達物質が関係していることも多いですので、それらの神経伝達物質に作用する物質を投与することで改善される場合もあります。
また、心理療法として「認知行動療法」と「自律訓練法」という方法があります。
認知行動療法とは、誤った行動習慣を少しずつ修正し、正しい認知行動の習慣を教えていくものです。もう一つの自律訓練法とは、心と身体をリラックスさせる方法を学ぶものです。
このように「動悸」というものの原因には、さまざまなものが考えられますので、理由が伴わない動悸は放っておかないで、それぞれの医師の診察を受けるようにしてください。
心臓がドキドキ!その対処法
特に理由もないのに動悸を感じた場合の対処法をご紹介します。
身体と心をリラックスさせる
動悸を感じたら楽な姿勢で安静にしてみてください。その時、もし可能であれば脈拍やその時の状況をメモしておきましょう。また深呼吸すると落ち着きやすくなります。
状況によっては病院へ
動悸が長引く場合や、胸の痛みや呼吸が困難になるような場合は、医師の診察を受けましょう。その際は、まず循環器科や循環器内科がよいでしょう。
ここでの検査で身体的な異常が見つからない場合は、心療内科や精神科で相談してみてください。動悸には身体、脳、心の3つが関係しています。
動悸の原因
身体的には、心臓に関係する不整脈や心筋梗塞、狭心症なども関係しています。
また、貧血やバセドウ病、更年期障害が考えられます。次に脳に関係するものとして、神経伝達物質のバランスの乱れがあります。
そして精神的な原因による可能性もありますので、理由もなく動悸を感じるような場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。
心臓がドキドキ!精神的なもの以外に生活習慣も関係!
動悸の原因には、身体的なものや精神的なもの以外に、生活習慣も深く関係しています。
動悸に関係深い生活習慣
アルコールやカフェイン、ニコチンなどは、心臓血管系に大きく係わっています。
また、これらは呼吸器系や消化器系にも大きく影響しているようです。
適量のアルコールやカフェインは、それなりにさまざまな効果が期待できますが、ニコチン(喫煙)は「百害あって一利なし」というのが最近の常識です。
社会的にも喫煙がますます厳しい状況に進んでいますので、喫煙されておられる方はぜひ禁煙をご検討ください。
生活習慣を改善するには
生活習慣とは食事、運動、喫煙、飲酒に休養を加えた習慣を指しますが、生活習慣病には「ストレス」も密接に関係しています。
ご自分で、どの生活習慣に問題があるのかはご存知だと思いますので、ぜひ改善のための一歩を踏み出すように努力してください。
生活習慣病と医師に指摘されて後悔しないためにも、できる範囲で少しずつでよいですので、まず始めることが大切です。
それとストレスというのは、あらゆる身体の不調に関係していますので、ストレス対策も心がけてください。