パートを辞めたい!退職の意思は何日前に上司に伝える?
例1:2週間前:体調不良で退職
職場の人間関係に疲れて、体調を崩しました。
本当はもっと早く言うべきだったと思うのですが、体が言うことを聞かなくなってきたので、退職の意思を伝えて2週間後には辞めさせてもらいました。
引き継ぐことも特になかったので、早く辞められたと思います。
例2:1ヶ月前:子どもの関係で退職
シフトの関係から、希望シフトを提出する際に退職意思を伝えました。
理由も聞かれましたが、子どもの習い事などが増えて継続が難しくなったと伝えました。
理解のある上司だったので、引き止められることもなくスムーズに辞められました。
例3:2ヶ月前:人間関係で退職
リーダーに抜擢されたのですが、自分より職歴の長い人が言うことを聞いてくれず、人間関係に疲れて辞めることにしました。
シフトを決める際に退職の意思を伝えたのですが、引継ぎもあり2ヶ月もかかってしまいました。
若い人はメールだけで気軽に辞めていくようですが、パートとはいえ責任があったので最後まで勤めました。
パートを退職したい!会社には何日前に伝える?
パート契約をした際の契約書を見てみましょう。
退職の場合は、何日前までに申し出るかなどと記載された規定がある場合があります。
契約書に記載がない場合は、就業規則を見直してみましょう。
個人経営の会社などではない場合もありますが、契約書をきちんと交わしている場合は、ほとんどの場合記載があるはずです。
就業規則に規定がなければ、退職を申し出てから2週間後に退職できると、法律で決められています。
期間の定めのある契約の場合は、期間が切れると退職となります。
期間途中で辞めたい場合、会社側の同意があれば辞めることができます。
どうしても辞めたい理由がある場合は、会社に相談しましょう。会社にとってもイヤイヤ働いてもらってもメリットは少ないです。
多くの場合は退職の意思を尊重してくれるようです。
退職の意思がない場合でも、契約書や就業規則をよく読んで、どのような規定になっているのか知っておきましょう。
パートを円満に退職するコツ〜何日前にどのように伝えるといいの?
パートを退職したいな、と思ったらまずは契約書や就業規則を見直しましょう。
退職の場合は何日前に申し出ること、と記載があればその日までに上司に退職の意思を伝えましょう。
特に規定がない場合は、2週間前までには申し出るようにしましょう。
民法では退職を申し出てから2週間後には退職可能と記載されています。
退職の意思を伝えると、ほとんどの場合退職理由を聞かれると思います。
引っ越しや家族の理由など、はっきりと伝えるといいですね。
- 思っていたのと違う
- 自分がやりたい仕事ではない
- 給料が低い
- 残業が多い
など、伝えにくい理由の場合は、体調不良や家庭の事情などといった理由を伝えてもいいでしょう。
人間関係が原因の場合は、伝えても問題ないか、今後の職場環境に悪影響を与える可能性がある場合は、伝えない方がいいかもしれません。
どのような理由であれ、短期間でも働かせていただいて感謝している旨を添えるようにしましょう。
円満にパートを退職するために上司に伝える理由
子どもや旦那を使うと円満に退職しやすいです。
- 幼稚園の役が当ったので、幼稚園のお手伝いが増えたから
- 長男の習い事で、地方への遠征など同行が増えたから
- 夫が夜勤になって、日中家を空けられないから
- 別居の義母が認知症になって、介護が必要だから
など、相手が否定しにくい理由がいいですね。
職場にママ友がいると幼稚園のお手伝いを理由にしにくい、など事情もあると思います。
退職した後もばれにくい理由が理想です。
自分がスキルアップするために、資格取得のため学校に行く、というのも素敵です。
- 簿記やPCのスキルを上げるために専門学校に行くから
- キャラ弁を作るために料理学校に行くから
なんてのもよいでしょう。
両立できないのかと聞かれても、まだよくわからないので退職させてほしいとやんわりと断りましょう。
今までとは生活パターンが変わってしまうんです、と言うことを伝えられるといいですね。
パートの退職、即日退職した場合のトラブル例
本来なら退職する前に退職意思を伝えるべきですが、事情によって当日即日退職する場合もあります。
例:担当者が変わって、納得できない
面接の時に週3回のパート勤務を希望したのですが、人出不足のため希望の休日は確保するからフルタイムで働いてほしい、と言われました。
希望の日に休めるのなら、と思って正社員として働いていましたが、先日その面接官が退職しました。
今月の希望休を出したら、
- 正社員の希望休は3日まで
- 夜勤をしたら日中子どもと過ごせる
- 土日祝も出勤して欲しい
- 協力できないなら辞めてほしい
と新しい人事担当に一方的に言われました。
契約書を受け取っていなかったので、契約内容を確認することもできません。
しかし、会社からは契約書を渡していると言われます。
さらに、会社の内部情報が外部に漏れているらしく、なぜか私がその犯人にされています。
まったく身に覚えのないことですが、会社の要求通りに働くことはできないので、即日で退職しました。
退職届も不要と言われたのですが、離職票をもらっていません。
といったお悩みの場合、場合、退職の意思をはっきりとさせるために、退職届は提出しましょう。
離職票が会社から届かない場合は、労働基準監督署に連絡しましょう。
内部情報を漏らした犯人は立証できないので、放置しておいて問題ありません。
パートを退職したい!退職届の注意点
パートを退職する時の退職届はどのように書いたらいいのでしょうか?
これはパートでも正社員でも変わりありません。
退職が決まっている場合でもこちらから申し出て退職する場合は「退職願」になります。
○月○日をもって退職させていただきたい、という文面になります。
社会保険に入っているか、入っていないかで内容に違いがあるかもしれないので、あらかじめ確認しましょう。
便箋に記入して、封筒に表書きをします。
退職願を出しているにもかかわらず、退職させてもらえない、そんな時には「退職届」で○月○日に退職します、と伝えることになります。
上司に口頭で退職の意思を表示したら、まずは退職願を提出していいのか、確認するといいですね。
その際に文面やあて名などを相談してもいいでしょう。
以前は手書きがほとんどでしたが、最近ではパソコンで作成する人もいます。
パソコンの文面でもいいのか、確認しておきましょう。
さらに解説!「退職届」と「退職願」の違い
パートでも正社員でも退職する時にはその意思を伝えますね。
「退職届」と「退職願」はどう使い分けるといいのでしょうか?
退職願
退職を願い出る書類です。
○月○日に退職させていただきたい、と願い出る書類です。
退職届
退職を届け出る書類です。
○月○日に退職します、と届け出る書類です。
あまり違いがないように感じますよね。
しかしこの2つには大きな違いがあります。
それは退職願は撤回することができますが、退職届は撤回することができない、と言うことです。
退職願は願い出ているだけなので、事情が変わってやっぱり在職していたい、と撤回することができます。
しかし退職届は退職します、と宣言・強固な意志を表明しているので、撤回することはできません。
テレビドラマでは、上司に辞表を提出していますが、実はこれが退職願か退職届のどちらかに該当します。
パートの退職、正しい退職願の書き方
会社指定の退職願、退職届があるかまずは確認しましょう。なければ、自分で白便せんと封筒を用意します。
封筒
表中央に「退職願」もしくは「退職届」
裏側の左端に「○○部〇〇課姓名」
便箋
・退職願
私事、この度一身上の(会社の)都合により、平成○年○月○日をもちまして退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。
平成○年○月○日○○部〇〇課姓名印鑑
○株式会社代表取締役○様
一例ですが、状況に合せて使い分けてください。
詳しい理由を書く必要はありません。
縦書が一般的ですが、最近では横書きでもいいようです。
気になるようなら、作成前に上司に確認しましょう。
便箋を三つ折りにして、封筒に入れたら、しっかりと糊付けします。
・退職届
私事、この度一身上の(会社の)都合により、平成○年○月○日をもちまして退職いたします。
退職届の場合は、退職の強い意志を伝えるために、言いきった文章にしましょう。
封筒に入れて上司に渡して受理されれば無事円満退職できます。