会社を辞める時にはお礼のお菓子を用意しよう!
仕事の引き継ぎを終わらせ、今の会社で働くのも残りわずかです。
お世話になった社員の人たちへ「一言お礼を言う」のは、円満に退職するためにも必要です。
では、そのお礼の際に「お菓子」は持参した方が良いのでしょうか?また、持参するとすれば、どんなお菓子が良いのでしょうか?
お勤め最後の日がせまる中で色々と悩んでしまうものです。
そもそも、退職の挨拶時に「お菓子」を持参するのは常識なのでしょうか?
結論から言うと、持参しなくても「非常識だ」などと思われることはありません。
挨拶時にお菓子を渡さなければいけない、と言ったルールはないのです。
今までの感謝の気持ちが伝われば、何も用意しなくても問題はありません。
しかし「お礼のしやすさ」を考えると、お菓子を持参するのは有効な手です。
退職することを知らない社員に、挨拶のきっかけとして
「3月いっぱいで退職することになりました。今までの感謝を込めてこちらを受け取ってください。」
とお菓子を渡せばスムーズに話ができます。
誰まで渡す?会社を辞める時のお礼のお菓子
お菓子を渡す相手は、まず「お世話になった人」そして「渡したい人」です。
まずは同じ部署などで一緒に働いていた同僚などをメインに渡しましょう。
また、社員が20人ほどの小規模な企業の場合や、大企業でも少人数の支店で働いている場合は、全員に渡す方が良いでしょう。
お菓子をもらった人、もらっていない人などの違いが出てくれば「そんなに好かれてなかったのかな」など不快な思いをさせてしまいます。
そして大企業に勤めている場合は、まず同じ部署の人、そして他の部署のお世話になった人に渡しましょう。
例えば、一緒に仕事をする機会が多くあった人や、経理でお世話になった人、部署を異動する前の上司などにです。
今までのお礼に添えてお菓子を渡しましょう。
また、よく昼ごはんを食べたり、プライベートでも交流のある人の場合は、何か特別なお礼の品を用意するのも良いでしょう。
気持ちの問題ですからあまり悩まずに、柔和な気持ちで考えてみましょう。
会社を辞める時に贈りたいお礼のお菓子選び
菓子折りの相場は3,000円
退職する時、渡す菓子折りを考える際「金額はいくらぐらいが妥当だろうか」と悩む人も多いのではないでしょうか?
安物を渡して「その程度の気持ちか」と思われるのも嫌ですし、逆に高いと相手に気をつかわせてしまいます。
しかし、企業の雰囲気にもよりますが、一般的には3,000円くらいがおすすめのようです。
高くもなく安くもなく、それなりにしっかりとした菓子折りに見えます。
個装・数量・賞味期限 に注意
配りやすさを考えると、菓子折りの中身は一つ一つが個装してあるものが良いでしょう。
なるべく一律で並んでいる菓子折りを選んだ方が、同じものが行き渡るので無難です。
また数量は部署の人たちや渡す人たち全員に配れるよう、数をしっかりと確認して
人数に合った菓子折りを選ぶようにしましょう。
もらえない人が出てくることのないよう、注意しておきたいところです。
さらに個別に袋に賞味期限が記載されている菓子折りを選ぶと、なお良いでしょう。
いつ渡す?会社を辞める時のお礼のお菓子
お菓子を渡すタイミングは、職場の雰囲気によって違ってくるとは思いますが、お勤め最後の日に渡すのが一般的です。
また、会社を休んでいる状態のまま退職する場合は、事務的な手続きで寄った際に挨拶とともに渡すのが良いでしょう。
事務所でのデスクワーク主体の仕事であれば、お昼の忙しくない時間帯を見計らって、一人ずつに挨拶して回るという人も多くいるようです。
しかし、例えばサービス業などでそんな時間が作れないという人は、菓子折りとメッセージを書いた紙を上司に渡したり、休憩中に渡すのが良いでしょう。
このように職場での環境を考え、自分にあった方法で渡すのが一番ベストです。
さらに、職場での慣例をそのまま利用するのも一つの手です。
例えば、退職する前に全員の前で挨拶をするという慣例があるのなら、挨拶した後に菓子折りをまとめて上司に渡すのも良いです。
そのような機会がもらえなかった場合は休憩中に配りましょう。
外出している人がいる場合はお菓子にメッセージを添えて、机の上に置いておきましょう。
お菓子だけ置くよりは、さらに気持ちが伝わるでしょう。
会社を辞める時にNGなお礼のお菓子
お礼の品として渡すのにふさわしくないお菓子は、匂いのあるもの、一つ一つが包装されていないもの、腐りやすいものです。
まず強い匂いがすると仕事に支障が出てしまいます。
またお菓子好きな人は、ついつい有名なケーキ屋さんのケーキを買ってきてしまいますが、このような生ものは冷蔵庫のない職場だとすぐに食べなくてはならなくなり、外出している人のことを考えていません。
また溶けやすいチョコレートや、アイスやゼリーなどもダメです。
お礼のお菓子だから「すぐに食べて」と急かしてしまうのは、少し配慮に欠けるのではないでしょうか。
やはり社内の人全員にとって最適なお菓子は、常温で保存が効いて日持ちするものです。
包装に賞味期限が記載されていて、さらに期限の長いものを選ぶようにしましょう。
不在の人がいる場合、机の上に置いておくことで後に気づいてもらえます。
社内の人の全員が食べたいときに食べてもらえるものを選ぶことで、全員が満足でき、心も気持ちよく円満に退職することができるのではないでしょうか。