出産間近の退職者へ贈るお祝いマナー
出産退職する方へのお祝いの相場は、個人なら3千円から5千円、大勢で贈るなら1万円から3万円となります。
これはお金でも品物でも同様です。
また複数人で品物を贈る場合、あまりに高価なものは、逆に相手を気を使わせてしまうこともありますので、贈る相手に気を使わせない程度の範囲内にするのがベストです。
そして相手が目上の方の場合にもいくつか注意すべき点があります。
それは現金や文房具、バッグや腕時計などは避けるということです。
なぜなら現金は目上の人には失礼に当たりますし、文房具やバッグ、腕時計には勤勉であれという意味があり、一般的には目上の人から若者へ贈るものだからです。
他にもお祝いの品物につける熨斗には退職祝いと書かないように注意しましょう。
これはその言葉どおり、退職することを祝う(喜ぶ)ということになってしまうからです。
では、熨斗にはどのように書くのがよいのかと言うと、謹呈や御礼と書けば間違いはありません。
出産退職する方のお祝いにお花ってどう?
出産退職する女性に喜ばれるのが花束です。ただ花束だけでは味気ありません。
職場のみんなとお金を出し合って品物を贈るときに一緒に花束も贈る、またとりあえず花束を退職祝いとしておいて、その後出産したときに改めて贈り物をするというようにすると良いでしょう。
また花にはそれぞれ様々な意味が込められています。
いわゆる花言葉の中には縁起の良くないものもありますので、花を贈るときにはそのことも考慮すると良いでしょう。
ステキな花言葉の花を贈れば粋ですし、きっと喜んでもらえますよ。
さてでは実際にどんな花を贈るのが良いのでしょうか。
まず花の色はピンク系が良いと思われます。
ピンクの花には感謝の意が込められているからで、たとえば新しい出発という意味のあるスイートピーや感謝や幸福という意味のあるかすみ草といったものが贈る花束には向いています。
ただし、花を贈るときには妊婦であるということを考慮して、香りの強くないものや花粉の少ないものを選んでください。
また花束にメッセージを添えるのもステキですね。
出産退職する人の贈りたいお祝いメッセージ
結婚や出産で退職される方へのお祝いメッセージはどういったものが良いのでしょうか。
たとえば寿退社のメッセージには次のようなものがあります。
「新米だった私に社会人としての心構え等を丁寧に教えていただいたこと感謝しています。今まで大変お世話になり、ありがとうございました。」
「私が仕事でミスをしたときに温かい言葉で励ましてくださったことを昨日のことのように思い出します。本当にありがとうございました。」
このように感謝の気持ちを伝えるには「ありがとう」というフレーズを用いるのが良いでしょう。
また寿退社の場合「おめでとう」というフレーズも忘れてはいけません。
「この度はご結婚おめでとうございます」「ご出産おめでとうございます」などのメッセージを入れるようにしましょう。
ただ結婚出産で退社される方に対しては、素直に感謝の気持ちを伝えるのが一番です。
たとえ言葉を飾らなくとも、心からお祝いの言葉を述べればその思いは相手に伝わるはずです。
出産退職のプレゼントにオススメ!妊婦さんがもらって嬉しいものとは?
妊婦さんへの贈り物にはいろいろなものが考えられますが、どうせ贈るなら相手の好みにあったもの、または喜ばれるものをプレゼントしたいものです。
たとえばコーヒーが好きな妊婦さんならば、ノンカフェインのタンポポコーヒーなんかも喜ばれます。
妊娠中はカフェインの含まれたものはできるだけ摂らないようにと医師から指示を受けることがあります。
しかし、コーヒー好きの方が好きなものを我慢するのも逆に体にとってよくありません。
そんなときにノンカフェインの飲料なら安心して飲むことができますよね。
また、カフェインの入っていない飲み物には、タンポポコーヒー以外にもたくさんの食品があります。
たとえばハトムギ茶や杜仲茶、プーアールティー、ルイボスティーなどはノンカフェインですし、母体にも安全です。
さらに妊婦さんへの贈り物として、オーガニックコットンを使用した衣類というものもあります。
オーガニックコットンなら肌触りも良く、妊娠中に敏感になった肌にも心地良いでしょう。
出産退職する方にNGなお祝いのプレゼント
出産退職される方に贈ってはいけない品物の1つに安産祈願のお守りがあります。
普通に考えれば出産されるのだから、安産祈願のお守りは間違ってないように思いがちです。
ですがなるべくなら贈ることは控えましょう。
なぜならすでに贈る相手が安産祈願のお守りを持っているかもしれないからです。
そしてお守りというのは基本的に1つしか持たないもの、2つ以上持つのは縁起が悪いと考える人もいるからです。
もちろんそんなことは気にしないという妊婦さんもおられるとは思いますが、こちらにはそれは分かりません。
ですから、安産祈願のお守りは避けたほうが無難です。
またベビー用品も贈り物の候補によく挙がりますよね。
しかし出産祝いとしてなら良いのですが、まだ出産していない退職時に贈るのは禁物です。
なぜなら無事に出産できる保証がないからです。
もしも無事に出産できなかった場合、ベビー用品だけが後に残ることになります。
ですから無事出産するまではベビー用品は避けましょう。