ニートの方がバイトをしたいと思っても「不安」が!
まず、「ニート」の定義は就学、就労、職業訓練のいずれにも行っていない」ことを示す英語の頭文字から「NEET」と呼ばれている言葉です。
日本語で表すと若年無業者となり、15〜34歳までとされています。
2010年の厚生労働省の調査によると、「ニート」の理由としては、
1位 病気、ケガのため(28.7%)
2位 進学や資格取得などの勉強中(12.3%)
3位 知識、能力に自信がない(11.1%)
4位 仕事を探したが見つからなかった(7.8%)
などとなっています。
これらの理由からニートを大きく2つに分けることができます。
一つは、就職状況などに関係する景気状況などの外的な環境によるもの、もう一つは自分自身の状況によるものです。
さらに自分自身の状況によるものには、病気やケガなど身体的な理由によるものと、精神的な理由によるものとに分けられるかと思います。
以上の理由の中で、最も慎重に対応しなければならないのが「精神的な理由」によりニートになっている方々についてです。
世間一般の認識としては「なまけもの」「やる気がない」などと言われたりしているようですが、ニートの中には働きたくても職場への「不安」が人一倍強い人が多いようです。
このような方には「親が甘やかしているからだ」とか「本人に働く気がないからだ」とか批判されても、本人にとってはどうしようもないものなのです。
ニートから抜け出すには、まずバイト先の不安を減らすことから
ニートの状態から抜け出すには「最初の一歩を踏み出すこと」が大切です。
これまでの働かない(働けない)状態からまず一歩を踏み出すことができれば、その一歩を二歩につなげて行けるのです。
さて、具体的な方法ですが、ニートの方々がバイトをする際に言われているのが「バイトに不安がある」というものです。
それは自分でもそのバイトをしっかりとできるのかどうかや、バイト先の人間関係などについてです。これらの不安を乗り越えるには、バイト先の仕事内容や雰囲気を予め見学できるようにできれば大変効果的だと思います。
また、バイトする本人の対策としては、まずバイト先のスタッフの名前を覚えることから始めましょう。
また、自分自身のバイトの内容に完全を求めないことです。完璧主義になってはいけません。
初めての慣れない仕事は失敗して当たり前というような、ずうずうしい気持ちでバイトに取り組んでみてください。バイトに慣れてくれば段々と仕事の完成度は高くなってくるものです。
それとバイトでは、最初は短時間のシフトから入り、徐々に勤務時間や勤務日数を長くできるようなバイト先があれば最高です。
ニートの方の体調に不安がある場合のバイト先での対処法
病気やケガのために働くことができなかったニートの方は、急にバイト先で働くのに体力的な不安があるものです。
そのような場合には、身体と心のリハビリのために、自宅でできる仕事(在宅でできるバイト)も数多くあります。
特にインターネットができる環境があれば、さまざまなバイトを探すことができますし、ネットでできるバイトもたくさんあります。
しかし、外で身体を動かしてするバイトに比べると時間単価は低いものが大半です。
でも、少しずつで良いですので、自分の力でお金を稼ぐということから始めてください。自分の力でお金を稼ぐことができると、自分自身の「自信」につながります。
このような仕事を続けることによって「自信」と、仕事をする上で必要な「体力」とを養うことができるかと思います。
最初は焦ってはダメです。徐々に在宅でのバイトをすることによって、段々と体力的にも精神的にも仕事というものに慣れてくるものです。
ケガをした後のリハビリと考えれば自分自身で納得しやすいかと思います。
ニートの方のタイプに合わせたバイトの選び方
ニートの方といってもいろいろなタイプの方がおられます。それぞれのタイプに合わせたバイトをご紹介します。でも無理は禁物です。
引きこもりニートの方
在宅ワークがおすすめです。インターネットで簡単に探せますし、ネットで行なうバイトもあります。
飽きっぽいニートの方
派遣会社に登録して、短期間の単発のバイトを探しましょう。
夜型ニートの方
ずばりコンビニの深夜シフト。眠れない夜を過ごすのであれば、夜に働きましょう。社会勉強にもなります。
自分を変えたいニートの方
自分を知っている人がいない場所で、自分の人生の再スタートをしたい方は、リゾートでのバイトがおすすめです。環境が変ればマインドも変るものです。
人見知りニートの方
朝早く、ほとんど他人に出会わない新聞配達。朝日を浴びるのが気持ちよくなります。
自分のタイプを見極めて、自分に合ったバイトを探してください。思ったより馴染めるかも知れません。
ニート脱出のためのバイトの不安克服法!
まず、自分がどのタイプのニートなのか自問自答してみてください。
そして、自分のニートのタイプに合わせて、どのようなバイトができそうなのかイメージしてみてください。
バイトの種類を選ぶのはとても大切なことなのです。もし、自分に合わない仕事というのは、苦痛が伴うものです。
あなたが選んだバイトで仕事しているあなたをイメージしてみてください。つまりイメージトレーニングです。
思ったより普通に仕事しているかもしれませんし、何かトラブルに逢っているかも知れません。イメージの世界ですので、思い切って対処してみてください。思ったよりスムーズにトラブルを回避できるかも知れません。
それと最初から完璧を求めてはいけません。慣れない仕事なのです。最初から完璧にできる訳がありません。
小さいミスは誰にでもあることですし、特に慣れないうちは1日にいくつも失敗するものです。
でも、少しずつミスも少なくなり、仕事に余裕もでてくるようになります。焦らずに少しずつでよいですので、仕事に慣れてくれば、自分に自信が生まれてくるものです。