夫婦共働きで子供がいないなら20、30代の毎月貯金がおすすめ
年齢が上がるにつれて世帯年収は増加しますが、貯蓄額も増加していくかというとそうでもないようです。
ここでは、DINKS(共働きで子供がいない世帯)を対象に、世帯主のデータを年代別に紹介します。
可処分所得に対する貯蓄額の割合である平均貯蓄率、貯蓄している額を示す貯蓄額を調べると、30代までは平均貯蓄率、貯蓄額とも上昇傾向にあります。
しかし、40代以降はどちらも一気に下がります。これは、ある程度貯蓄ができ、生活を楽しみたいというスタイルに変わっているからと言えます。
さらに50代になると、今度はどちらも上昇傾向にあるのです。これは、老後の生活資金を意識しはじめたからだと言えます。
この結果を見ると、結婚して子供がいない20代、30代は貯蓄に向いていると言えるでしょう。
この年代は、これから子供も増え、マイホームも購入するかもしれません。そのためにも、貯蓄に向く時期にしっかり貯めておくことが大事です。
夫婦で毎月貯金を始める前に大事なこと
夫婦で貯金をするために大事なことは、まず家計簿をつけることです。それは貯金をする上で、お金の流れを把握することが必要だからです。
「お金がない」と言っている人ほど、自分がどれくらい収入を得て、どんなことに使っているのか把握できていないものです。
どんなことに使っているのかわからない状況だと、どのくらい貯金に回せるのかも分からないでしょう。だから、家計簿をつけるのです。
ただ、家計簿をいきなりつけろと言われても、これまでつけていなかった人には面倒で大変なことなので、次のことに注意してつけるとよいでしょう。
- 1円、10円といった細かい金額は気にしない
- 毎日、きっちりつけない
- 家計簿の費目は10個までとする
ざっくりとつけるだけでもお金の流れは把握できるものです。ぜひ、毎月貯金をするために、まずは家計簿をつけ始めてみましょう。
夫婦で毎月しっかり貯金するためにオススメの方法
先取り貯金がオススメ!
毎月貯金しようと思っても、給与の残りから貯金しているようではなかなか貯まらないものです。
毎月貯金をする上で有効なのは、毎月の貯金額を決め、その金額のお金には手をつけないようにすることです。
そのためにおすすめしたいのが「先取り貯金」です。銀行の定期預金や会社の財形貯蓄などを活用して、給与が入ったと同時に貯金してしまうのです。
この方法だと、使ってしまう前に貯金するため、手をつけることがありません。また、貯金を使おうとしても手続きが面倒なため、なかなか使おうとも思わないでしょう。
目標額はまずは生活費1か月分!
また、目標とする貯金額としては、まず生活費1カ月分にしてみましょう。
病気やけがで治療費が必要となったり、友達の結婚式に招待されたりと、生活していると思わぬところでお金が必要になってきます。
そのために、とりあえず生活費の1カ月分を貯めておくと安心できるでしょう。
4000万円貯められたある夫婦の貯金のルール
ここで、4000万円貯金したある夫婦の実例を紹介しましょう。
この夫婦の世帯主である夫の年収は600万円ほど。そして、現在の貯金額は4000万円。
円や債券などで運用もしていますが、これだけ貯金できたのはある「ルール」があったからだそうです。
そのルールが「衝動買いをしない」というものです。もともと夫婦ともども散財しないタイプで、節約は苦でないそうです。そのため、このルールも受け入れられたのでしょう。
家賃や光熱費といった固定費、食費などの変動費合わせて、月7万円におさまるにようにコントロールしているそうです。
衝動買いはしないので、たとえジュースを買うときでも、その場で買う価値があるか判断して買っているそうです。たいていは買わないとのこと。
このルールにより、月に12万円〜13万円貯金できているそうです。年に換算すると毎年150万円ほど貯金できていることになります。
やはり夫婦でしっかり貯金するためには、あるルールを決め、それに沿って貯金していくことが大事だということでしょう。
なかなか貯金ができない人の習慣を調べるチェックリスト
貯金をしようと決め、実際始めてみたものの、なかなか貯まっていかない人はある習慣が身についているからかもしれません。それは「お金が貯まらない習慣」です。
ここでは、この習慣をチェックする方法を紹介します。
早速ですが、次のリストをチェックしてみましょう。
- スーパーのちらしを見て特売品を買いに行くことがよくある
- 1回の買い物に30分以上かかってしまう
- ポイントアップデーの日に買い物しないのは損だと思っている
- 夕飯を外食にすることが多い
- いつでも食べられるような小品を常にストックしていない
- ネットを使って買い物検索をよくする
- ネットショップのメルマガを10件以上登録している
- ネットショップの割引率は高くてお得だと思っている
- 日用品は特売で買いだめする方がお得だと思っている
- シャンプーの詰め替えが2つ以上ある
このうち、3つ以上チェックがついたら「お金が貯まらない習慣」が身についていると考えてよいでしょう。
この「お金が貯まらない習慣」が身についていると、知らない間にお金が出ていってしまっているものです。
このチェックリストの中にある行動はなくしていくようにしましょう。
なかなか貯金が貯まらない夫婦はこの出費を見直そう!
お金がなかなか貯まらない夫婦には、やはり無駄な出費が多いものです。
逆に言えばお金を貯めるためにはできるだけ無駄な出費を減らすことが大事だということです。
ということで、ここではお金を貯めるために、無駄な出費を減らしていくための方法を2つの観点から紹介します。
趣味にかけるお金
なかなか貯金できない夫婦には、やはりお互いに趣味や娯楽への出費が多いようです。
かといって、趣味をまったくなくしてしまうのはストレス解消の意味でもあまりよくありません。
そこで、毎月、毎年、会費だけ払っている習い事などがないかチェックしてみましょう。最初は張り切って通っていたスポーツクラブで最近は全然行けていないというものはないでしょうか。
探してみると、意外と無駄な出費になっている場合があるものです。まずはこのようなものがないかチェックしてみましょう。
そして、ゴルフや旅行。これらも1回あたりの出費がかなり高いものです。まったく行ってはいけないということではありませんが、1回あたりの出費を抑えられるにように見直してみるのも一つの手です。
外食にかかるお金
また、なかなか貯金できない夫婦は外食も多いものです。夫婦ともども仕事をしていると、夜はどちらも疲れているため料理ができず、ついつい外食になってしまうのです。特にアルコール好きな夫婦であれば出費も増えていくでしょう。
しかし、貯金するためには、やはり外食の回数を減らしていくことが大切です。なるべく自宅で食べられるようにしていきましょう。
そのためには、どちらか一方だけに負担をかけるのではなく、どちらかが料理をしたら、もう一人は皿洗いをするなど、作業を分担して協力しあいましょう。
アルコール好きな夫婦でも、自宅でお酒を飲むだけで出費がかなり変わってくるものです。
このようにして無駄な出費を減らしていくことで、貯金が増えていくでしょう。