受験時の面接でなぜ「短所」を聞くのか?
面接を受けるときには、学校や企業などの面接官から様々な質問をされ、その質問に対してどう答えるかによって、自分をアピールしていくことになります。
面接時によく聞かれる質問の一つとして、「あなたの短所は?」という質問がありますが、なぜ自分の良い所をアピールする面接という場で、マイナスなポイントを答えなくてはいけないのか?と感じてしまいますが、実はその質問を通して面接官はあなたの違った一面を視ようとしているのです。
客観的に自分を見ることができるのか
自分自身の短所を的確に答えられるか、というのは自分のことを冷静に客観的に見れているかを確認する質問でもあります。
自分という人間をどう解釈しているのか、またその短所をどう受け止めているかを見ているのです。
どう対処しているのか
面接時に短所を答える時には短所だけでなく、その短所にどう対処しているかを一緒に伝えることが大切です。
自分の短所を知り、自分なりにどのように対処しているかが最大のアピールポイントになります。
受験対策!面接で聞かれる「短所」は「長所」から導き出す
では、面接で短所を聞かれた時には、どう答えるのがベストなのでしょうか。
- 遅刻が多い
- 物忘れが多い
- 約束を守れない
- 飽き性
など、本当に自分の短所をストレートに伝えてしまうのは絶対にやめましょう。
いくら「短所」と言っても、素直に答えるのではなく、自分をアピールする材料として短所を考えておく必要があります。
自分をアピールできるような短所がわからない場合は、まずは自分の長所を考えてみましょう。
長所と短所は言い方次第では紙一重なので、長所を短所に言い換えることができれば、最大の自己アピールとなります。
例えば、
●集中力がある…熱中し過ぎて周りが見えなくなってしまう
●柔軟性がある…優柔不断になることがある
●行動力がある…考える前に動いてしまう
●慎重派…マイペース
など、長所に変えやすい短所を考えてみましょう!
受験時の面接で「短所」を聞かれた時のベストな答え方
面接で短所を聞かれた時には、短所を答えながらもいかにマイナスなイメージを与えずにアピールするかが重要です。
そこで実際に面接で好印象だった短所の回答例を集めてみました。
ケース1 真面目すぎる性格
家族や友達からは真面目過ぎると言われることがあります。
自分ではあまり意識していませんが、何事も慎重になり過ぎたり、深く考え過ぎたりしてしまうこともあります。
→この短所の伝え方は、真面目さや誠実さをアピールすることができます。
ケース2 マイペースな性格
一つ一つ丁寧に対応していると、ついついマイペースになってしまうことがあります。
→ケース1と同様に丁寧で誠実な印象を与える答え方です。
このように短所ではあるが、裏を返せば長所になりうるようなことを伝えるようにしましょう。
ただ、ここで重要なのは、聞かれているのはあなたの短所なので、短所になりうるキーワードをちゃんと盛り込むようにしましょう。
受験時の面接はアピールのチャンス!「短所」で自己PR
このように短所を答えることは、あなたの長所をアピールする最大のチャンスといえます。
自分の長所を伝えるよりも、より答えやすく自己PRできる質問として、ぜひ面接で活用しましょう!
短所が自己PRに繋がる2つのポイントをご紹介します。
長所と短所をセットで伝える
前項でも説明したように、短所も裏を返せば長所になります。
短所を伝える時には、自分の長所の延長線上に短所があるように答えることでより自然に、自己アピールに繋げることができるようになります。
短所の克服をアピール
自分の短所に対して、自分なりにどう対処しているのか、またどう乗り越えているのかを短所と一緒に伝えることも自己PRになります。
自分自身の短所に向き合う誠実なあなたをアピールしましょう。
面接時に短所を答える時にはこの2つのポイントを意識しながら、回答を構成してみましょう。
受験時の面接のNG!「短所なし」はマイナス?
せっかく自分の良い所をアピールする面接で短所なんて言いたくない!と感じている方も多いようですが、だからと言って「短所がない」というのは絶対にやめましょう。
ここまで何度もお伝えしてきましたが、面接官はあなたの短所が知りたいわけではないのです。
あなたが自分の短所をどう把握し対処しているかを見ているので、短所がないと言ってしまうと、面接官の意図を全く汲めていないことになります。
短所がない方が面接官の心証が良いのではないか…というのは全くの誤解です。
短所がないということは、自分のことを客観的に見れていないということにもなるので、面接前には完璧な「短所」を用意しておくことをオススメします。
最近は今までになかったような個性を重視した質問や回答に困るような質問をされる面接も増えているようです。
しかし、すべての質問が自分をアピールする為に設問であるということを意識して、落ち着いて答えられるように準備しておきましょう。