中間の気持ちを得るためにポジティブもネガティブも大事にする!
人の感情というのは常に揺れ動いているものです。さっきまでポジティブだったかと思うと、すぐにネガティブになり、またポジティブになるということを繰り返しているものではないでしょうか。そのように感情の波があるのが人間なのです。
逆に常にポジティブ、もしくはネガティブな生き方というのは不自然なため、疲れるものです。
そんな感情の波があるからこそ、ふとした瞬間にニュートラルな状態になることがあるものです。この状態では、心に大きな変化はなく、穏やかに満ち足りた気持ちになれます。
このように、ポジティブとネガティブな気持ちがあるからこそ、ニュートラルな気持ちもあるのです。どちらか一方へ偏っていてはこの気持ちを味わうことはできないでしょう。
ニュートラルな気持ちを味わうためにも、ポジティブとネガティブな気持ちをうまくコントロールしていきたいものです。
ネガティブになりやすい人はポジティブより中間を目指してみる
ポジティブ思考で何事にも前向きに捉えられれば毎日が楽しいかもしれません。
しかし、人間の思考というのは将来への不安を感じるようになっており、いつの間にかネガティブ思考になってしまうそうです。
ですから、ポジティブ思考を維持するためには、かなり努力する必要があります。人間のもともとの思考を変える必要があるのですから。
特にネガティブ思考になりやすい人は、ポジティブ思考にするために相当な労力を必要とするでしょう。ネガティブ思考から一気にポジティブ思考に変えるというのはなかなか難しいのです。
それならば、その中間のニュートラル思考を目指してみてはどうでしょうか。ニュートラル思考であれば、それほど努力する必要もなく切り替えることができるでしょう。
ニュートラル思考がどのようなものかなかなかイメージできないかもしれませんが、ひとまず不安や心配といったものを思考から除外してみることから始めてみるといいでしょう。
ネガティブな時に無理にポジティブになっては逆効果!
ポジティブ・シンキングを進める本などがあります。しかし、このポジティブ・シンキングは場合によっては悪影響を与えてしまうこともあります。
それは、意識だけポジティブにしても、無意識がポジティブでなければ効果がないからです。無意識はネガティブなままなのですから、無意識は抵抗します。すなわち無意識にストレスをかけてしまうことになります。
また、無意識がネガティブであると、現実にもネガティブなことを引き寄せやすくなります。せっかく、意識はポジティブにしていても、現実はネガティブなことばかり起こり、余計にストレスを抱えてしまうことになります。
かと言って、ネガティブなままがいいというわけではありません。ネガティブとポジティブの中間に意識づけをすればいいのです。まったく正反対の考え方ではないため、ストレスを抱えることも少ないでしょう。
ポジティブに無理にこだわるほど、そこからは遠ざかる
仕事をしていると、ネガティブな状況や感情になった自分や仕事仲間に対して、「ポジティブになろう!」「ネガティブに捉えてはいけない!」というような言葉をかけることはないでしょうか。
しかし、これは先ほども紹介したように、結局、ネガティブな気持ちを増幅させる結果にもなりかねません。
仕事の本を読むとよく「ポジティブであること」を推奨することが書かれています。
しかし、これはあくまで無意識もポジティブであることが条件です。無意識がネガティブな状態なのであれば、意識でポジティブになろうとしても逆効果なのです。ポジティブであろうとすることが、結果的に無意識で何度も自分にダメ出ししてしまっていることになるのです。
無意識がネガティブである状態ではポジティブであろうと、もがけばもがくほどネガティブになっていき、ポジティブからは遠ざかっていきます。
無意識のネガティブな状態を解消するのはなかなか難しいですが、このような状態では無理にポジティブにはならないように心がけるといいでしょう。
ネガティブになりやすい人がポジティブではなく中間の状態になる方法
ここまで紹介したように、ネガティブになりやすい人がポジティブになることはかなりの労力を必要とします。
無理にポジティブになろうとすると、かえってストレスを抱えてしまうことになり、さらにネガティブになってしまうでしょう。
では、ネガティブになりやすい人がもう少し気持ちを前向きにするためにはどうしたらいいのでしょうか。
それは、ここまでにも紹介してきたように「ニュートラル」な状態になることです。ネガティブでもなくポジティブでもない、まっさらな状態。
この状態になれば、気持ちが落ち着き、少しずつ気持ちも前向きになっていくでしょう。
では、どのようにしたらニュートラルな状態になるのでしょうか。それは、今ここに意識を向けるということです。
人は、未来や過去に意識を向けるからネガティブな気持ちになってしまうのです。そうならないためには、今ここに意識を向けることが大事です。
具体的には、自分自身の体内に意識を向け、細くし長い呼吸をしながら、頭のてっぺんから足の先まで新鮮な空気が体内を流れて邪気を消すイメージを持つといいでしょう。
これはずっとこのような状態である必要はありません。1日のうち数回でいいので、このようなニュートラルな状態を作るようにしましょう。
そして、この時間を増やしていきましょう。これを繰り返していくことで、ニュートラルな状態になりやすくなり、前向きな気持ちになってくるでしょう。