派遣が契約更新せずに辞める時の理由と派遣先への伝え方の注意点
派遣社員が契約更新せずに辞める理由としてはどのようなものがあるのでしょうか。
ある契約社員が更新せずに辞めることにしたときの理由として、次のようなことがあったそうです。
- 仕事が少ない
- 職場の雰囲気が悪く、馴染めない
原因としては派遣先の仕事内容や環境によるもので、このことについて派遣会社にも相談したそうですが改善されなかったため、辞める決断をしたそうです。
しかし、たとえ原因が派遣先にあったとしても、そのことを派遣先には言わないようにしましょう。
この契約社員の方は更新しないことを伝えたときに、派遣先の上司と面談になり理由を聞かれたそうですが、はっきりした理由は言わないようにしたそうです。
派遣契約については、あくまでも派遣会社と派遣先の会社の問題なので、契約社員が派遣先に辞める理由を直接言うのは避けたほうがいいでしょう。
たとえ、派遣先に呼ばれて理由を聞かれたとしても、派遣会社を通して話をしていることを伝えるようにしましょう。
派遣が契約更新せずに辞めるときにおすすめする理由とタイミング
派遣社員が契約更新せずに辞める理由としては派遣先の問題もあるかもしれませんが、派遣会社に伝える理由としてはあくまで自己都合の方がいいでしょう。
なぜなら、派遣先の問題にした場合は、事実確認や改善案を提案され、辞める時期をずらされてしまう可能性があるからです。
また、派遣社員が辞めて派遣会社との関係がなくなったとしても、派遣会社と派遣先の取引は続いていきます。
そのため、派遣会社と派遣先の関係が悪化するようなことはしたくないため、たとえ派遣先に問題があったとしてもそのような理由は認められにくいと言えます。
できるだけ、派遣先の会社ではなく自己都合の理由をつけるようにしましょう。
また、辞めることを伝えるタイミングについては、自分が契約開始した時期にもよりますが、できれば求人案件が多い時期がいいでしょう。
派遣の形態は4月を基準にして3ヶ月更新の場合が多いため、契約期間は4〜6月、7月〜9月、10月〜12月、1〜3月となります。
したがって、求人が多くなる3月、6月、9月、12月がタイミングとしてはいいでしょう。
派遣が仕事を辞めたいと思ったときの相談相手と注意点
派遣社員が今の仕事を辞めたいと思ったとき、誰に相談すべきなのでしょうか。
それは、間違いなく派遣会社の営業です。派遣会社の営業は派遣先との調整役でもあり、派遣社員の相談役でもあります。なにかあれば、まず派遣会社の営業に相談しましょう。
伝えるタイミングとしては、1ヶ月前までにするのがベストです。
また、派遣会社の営業を通さずに派遣先の上司などに直接辞めることを伝えることは絶対にしないようにしましょう。
派遣先の会社はあくまでもお客様であって、派遣社員が契約しているのは派遣会社です。
したがって、派遣会社の営業を通さずに派遣先に直接辞めることを伝えるのはルートとしても間違っていることがわかるでしょう。
辞めること以外のことで派遣先になにか伝えたいことがあったとしても、必ず営業を通すようにしましょう。
派遣会社の営業は辞める理由などなんでも聞いてくれる相談相手
派遣社員が仕事を辞めたいと思う理由はいろいろとありますが、どんな理由であれ、まずは派遣会社の営業に相談するようにしましょう。
仕事の内容や仕事量、時給などの問題は営業の調整次第では改善できる場合もあります。
また、派遣先の正社員に意地悪をされるなど派遣先の上司には伝えにくいことでも、営業にしっかり相談しましょう。
派遣会社の営業は派遣先との調整をすることも仕事であるため、どんなことであれ相談してほうがいいでしょう。
ただ、営業担当者によっては相談しても何も対応してくれないということもあります。その場合には、派遣会社の相談窓口や営業の上司などに相談しましょう。それでも対応してくれないようであれば、その派遣会社は辞めたほうがいいかもしれません。
いずれにせよ、辞めたいと思ったときは派遣会社の営業に相談しましょう。特に派遣先に問題がある場合は相談せずにため込んでおくと、のちのち問題になる可能性もあります。まずはどんなことでも営業に相談してみましょう。
ブラックリストに載らないために派遣社員が注意すべきこと
派遣会社にはブラックリストなるものが存在するようです。ただ、それは派遣業界全体に共通のものがあるわけではなく、派遣会社ごとにあるようです。
そのブラックリストに載ってしまうと、当然ながらその派遣会社から仕事を紹介されなくなります。
ブラックリストに載る可能性のあるのは次のような人物です。
- 電話対応ができていない
- 派遣で働く初日に理由もなく休んだ
- 勝手な理由で契約期間中に辞めた
- 毎回、派遣先で問題を起こし、苦情が入る
これは年齢やスキルが低いこととは特に関係ありません。あくまで社会常識上、問題があると判断された人が載ります。時間厳守できているか、社会のルールを守れているかなどで判断されるのです。
派遣会社も問題がある人を派遣するわけにはいきません。できる限りよい社員を派遣して、派遣先から高評価をもらいたいと考えているものです。
派遣社員の人は契約会社からそういった目でも見られていることにも注意しておきましょう。
派遣社員が契約途中で仕事を辞める手順
派遣社員がある事情で契約途中で辞めざるを得ないという場合もあるでしょう。
そのような場合には、次のような手順を踏みましょう。
1.派遣会社に連絡する
派遣社員が契約途中で辞める場合には、まずは仕事を斡旋している派遣会社に連絡しましょう。
仕事の兼ね合いでいえばまず派遣先に連絡したいものですが、あくまでも雇用契約を結んでいるのは派遣会社です。まずは契約先である派遣会社に連絡しましょう。
連絡すると、派遣会社の方からその後の対応方法などを指示してもらえるでしょう。その後は、その指示内容にしたがい行動していきましょう。ほとんどの場合、派遣先に申し出て問題ないようだったら大丈夫ということになるでしょう。
2.派遣先に辞めることを申し出る
派遣会社に連絡したら、次に派遣先に辞めることを申し出ましょう。派遣先の相手は上司になるかと思います。場合によっては、人事担当者になることもあります。
また、辞めたあとに来る契約社員がいつから来るのかなどを派遣先に伝えるため、事前に派遣会社から書類を渡されることもあります。その場合は、申し出るのと同時にその書類を提出する必要があります。
このことからも、派遣先に申し出る前に派遣会社に連絡しておくことが必要なのです。