共働きと専業主婦で夫婦の家計を比較!
夫婦共働きとなると、夫だけではなく妻も厚生年金を支払うことになりますから、将来老後に受け取る年金も多くなります。
また、収入も夫と妻と2人分になりますから、収入も当然多くなり、生活にもゆとりが出てきますよね。
しかし、それはあくまでも子供のいない夫婦二人だけの家庭の場合であり、子供ができると事情が変わってきます。
小さな子供がいると、妻が仕事に行く間は保育所に預けなければなりませんから、その費用が必要となります。
もし子供が病気をすれば、仕事を休んで看病をしたり病院を走り回ったりと大変です。
共働きの場合はこのような出費にも比較的余裕をもって応じられますが、一方で子供に接する時間が少なくなり、十分に子供の面倒を見てあげられなくなるというデメリットもあります。
子供を持つかどうかで大きく左右され、子育てに関わる問題については夫婦間で決める価値観の問題ですが、金銭面だけをとらえれば共働きの方がお得といえるかもしれません。
夫婦2人の家計〜ある専業主婦の実例〜
私は大阪に住む専業主婦で、子供はまだいません。
夫の年収は350万円ほどで、決して家計にゆとりのある家庭とは言えません。
月々の出費は家賃が6万6千円、車のローンが4万円、保険料が1万3千円、駐車場代が1万4千円、食費が1万5千円、光熱費で1万円、その他ガソリン代や電話代などとなっています。
そのため、家計のやりくりに関しても、とにかく日々節約を第一に心掛けています。自分の小遣いは一切持たず、外食もしません。
夫の小遣いはわずかに1万円だけで、たまに外食をする時も夫の小遣いから出してもらっています。
また、食材の買い物もスーパーを何件も回って少しでも安いものを買うようにしていて、夫にもお弁当やお茶などを作って持たせています。
それに、私一人が家にいるときにはエアコンはまったく使用せず、冬はコタツ、夏は扇風機だけでしのいでいます。
専業主婦が夫婦の家計を管理していることの実例
夫婦の家計の管理について、専業主婦の妻が管理するという家庭が当たり前と見られる一方で、夫が家計を管理しているという世帯も少なくないようです。
たとえば、ある中年の専業主婦で子供がいない家庭の場合、夫から生活費として約20万円をもらっていて、それ以外は夫が自由に使っています。
そのため、夫がどのくらい小遣いとして使っているのか、またどのくらい貯金をしているのかも、妻ははっきり知りません。
しかし、妻は自分で小遣いとしてある程度の金額を使えていますし、お金の管理は夫がしてくれていて、特に不自由はないそうです。
このように、夫が家計を管理してくれることに関して、気楽であり貯金もしっかりとできるという意見が意外と多いようです。
もちろん、このように夫に家計を管理してもらえるのは、お金の扱いに関してそれなりにしっかりといている夫である場合に限ります。
お金が合ったらあっただけ使うような金銭感覚の鈍い夫には、当然任せられないでしょう。
専業主婦のお小遣いの平均額
最近のアンケート調査によると、専業主婦のお小遣いは、平均で1万円〜1万5千円となっています。
一方、フルタイムで働いている共働き夫婦の妻のお小遣いは、平均で約2万円となっており、やはり専業主婦よりも多い額のようです。
ちなみに妻がフルタイムではなくパートやアルバイトの場合、1万5千円以内となっているようです。
年代別で見てみると、30代以下の専業主婦のほとんどは1万円以下となっています。しかも、その中の半数以上は5千円以下という回答でした。
しかし、40代以下になると増加し、およそ7割の専業主婦が2万円以下となっています。ただ、この中にも3割ほどの人が5千円以下と回答しています。
フルタイムで働いている40代以上の妻が数万円のお小遣いを得ていることを考えると、専業主婦のお小遣いは決して高くはないと言えるでしょう。
専業主婦となって夫婦の家計をやりくりするために必要な夫の年収
女性が結婚して専業主婦となるためには、夫にどれだけの収入が必要となってくるのでしょうか。それにはまず、子供を持つかどうかによって変わってきます。
子供がいない夫婦の場合、夫の年収が500万円程度でも十分にやっていけるでしょう。
ところが、子供を産んで、大学卒業まで育て上げようとすると、生活や学業などに一人当たり1,000〜1,500万円が必要です。
また、賃貸に住むか自分の住居を持つかによっても変わってきます。子供を持ち、マイホームを持つとなると、少なくとも700万円程度の年収は必要でしょう。
さらに、地域差というものがあり、地方に住むのと比較して東京などの都会に住む場合、生活費が高くなることから一層の収入が必要となります。
結論としては、専業主婦になるために必要な夫の年収は、やはり最低でも700万円以上が必要、と言えるでしょう。