20代で1000万円の貯金ができている人の特徴
まず、実際に20代で1,000万円の貯金ができている人にはどういった特徴があるのでしょうか。
ここでは、その特徴を紹介します。
消耗品にお金をかけない
日常生活で使うキッチン用品や洋服などの消耗品。これらは頻繁に購入する必要があるものであるため、こういうものはできるだけ安く購入している人が多いようです。
キッチン用品であれば100円ショップ、洋服であればリサイクルショップなどで購入しています。ただ、それは決して安っぽくはないのです。
値段は安くても、安っぽく見えないものを購入するようにしているのです。
贅沢したいところにはお金をかける
消耗品にはお金をかけない一方、自分が贅沢したいと思うところにはお金をかけるようです。
例えば、お金をかけて旅行に行ったり、習い事に高いお金を払ったりします。自分が本当にやりたいこと、好きなことにはしっかりとお金をかけているのです。
このように、20代で1,000万円の貯金ができている人は、お金の使い方にしっかりとメリハリをつける傾向にあります。
20代で1000万円の貯金ができている人の収支
20代で1,000万円の貯金ができている人の収支は、実際どのようになっているのでしょうか。何か特別な工夫があるのでしょうか。
ここでは、20代で1,000万円の貯金ができている人の収支を紹介します。
貯金ができる人の収入
まず、20代で貯金が1,000万円以下の人を見てみましょう。この貯金額の人は毎月の給与平均が約25万円となっています。
一方、1,000万円以上貯金できている人は、平均の手取り給与月額が約35万円となっており、貯金が1,000万円以下の人に比べて10万円ほどの差があります。
貯金ができる人の支出のしかた
では、次に支出を見てみましょう。月の給与が高い人の方が支出も多いのでしょうか。
まず、家賃を見てみましょう。貯金が1,000万円以下の20代の人は約5万円支払っています。
一方、貯金が1,000万円以上の20代の人は約6万円となっています。これは、あまり大差ない金額と言えるのではないでしょうか。
さらに家賃以外の消費全般を見てみましょう。消費全般においては、貯金が1,000万円以下の20代の人では約10万円となっています。
一方、貯金が1,000万円以上の20代の人では約11万円でした。これもあまり大差がありません。
このように、20代で1,000万円以上の貯金をしている人は、給与が高いわりに支出は抑えていることがわかります。うまく貯金できるように工夫しているのです。
20代で1000万円貯金している人の割合と男女別の貯金の傾向
ここまでは、20代で1000万円の貯金ができている人の特徴や収支について紹介してきました。
では、20代で貯金が1000万円ある人は実際にどのくらいの割合いるのでしょうか。男女別に見てみます。
総務省統計局が平成21年に行った全国消費実態調査によると、30歳未満で貯金が1000万円以上ある人の割合は男性で0.7%、女性で2.8%でした。これを見ると、20代で1000万円貯金している人は割合としてはあまり高くないことがわかります。
また、女性の割合が男性に比べて高いです。ただ、貯金が1000万円以上の人が多いからといって、男性の貯金が少ないかというとそういうわけではありません。
同じ調査結果によると、男性の貯金の中央値は103万円、女性の貯金の中央値は94万円となっており、男性の方が高いのです。
女性の場合は1000万円以上の人が多いのに対し、貯金が少ない人も多いのです。
男性の場合は同じくらいの貯金額の人が多いのに対し、女性の場合は貯金額が分散していると言えるでしょう。
20代で貯金が多い人がやっていること
では、20代で貯金額が多い人は、どのようなことをしているのでしょうか。こういう人達は本業をしっかりとやりつつ、副業で稼いでいるようです。
今はネットを使って様々な仕事ができるため、本業の仕事がない土日などを活用してネットで副業をやっているのです。
例えば、自宅でできるライティングの仕事やアフィリエイトサイトを構築・運営などをしているです。
このような人たちに共通していることは、自分たちでお金を稼ぐ方法を学び、実際にそのスキルやノウハウを活用していることです。
今や本業だけでは十分に稼げなくなってきています。そうだからと会社も副業を解禁するところが増えてきています。ですから、貯金を増やすためにはこの副業を活用して稼ぐことが大事です。
さらに副業をする上ではネットを活用するのが有効です。アルバイトなど体力を使う仕事だと本業に支障を与えてしまう可能性が高いですが、ネットでの仕事だと自宅でもできるため、あまり支障を与えません。
20代で貯金額が多い人は、こういった稼ぐ方法を知っていて、それをうまく活用できているのです。
20代で1000万円貯金できる人は自分のやり方を決めている!
20代で1000万円の貯金をするためにはそれなりのやり方が必要です。そして、そのやり方には苦労が伴うことが多いです。
実際に1000万円貯金できている人は、毎月高めの貯金額を設定していたり、昇格などで給料が上がっても生活水準を変えず貯金額を増やしていたりなど、自分なりのやり方で貯金している人がほとんどです。
このような人は、毎月の貯金額を決めたら、それをしっかり守るという意志の固さもあるようです。
また、このような人のなかにはボーナスをうまく活用している人も多いです。ボーナスが出ても貯金に回し、なるべく使わないようにしているのです。
このように20代で1000万円貯金している人は自分なりのやり方を決め、苦労しながらもそれをしっかり守っている人が多いようです。
しっかり貯金するためにはそれなりの努力が必要ということですね。
1000万円貯金するために大事な目的設定と自己投資
1000万円を目標に貯金したいと言っても、ただ漠然と将来が不安だからという理由ではなく、もっと明確な目的を持った上で貯金する方がいいでしょう。
ただ、漠然とした不安だけで貯金していると余計に不安感をあおることになり、貯金もうまくいかなくなるものです。
1000万円貯めて自分はどうしたいのかを決めておくと、その目的に向かって貯めることになるので貯金に対するモチベーションも上がってきます。
また、貯金を増やしていくためには稼ぐ力を身につけることも大事です。そのためには、お金を貯金ばかりに回すのではなく、稼ぐためのスキルを学ぶためにも使いましょう。
自己投資することも、自分という財産を作る上でも大切なことです。
何かにお金を支払う時には、
- 浪費
- 消費
- 自己投資
いずれに当てはまるのかを考えながら支払うとよいでしょう。
休日は貯金するために節約だからと家にこもるのではなく、積極的にセミナーや勉強会などに参加してスキルを学ぶようにもしましょう。
20代で1000万円を貯金するための方法を考える!
ここまで紹介してきたなかで、自分も1000万円貯金してみたいと思った人もいるのではないでしょうか。
では、20代で1000万円貯金するためにはどうしていけばいいのでしょうか。最後に、20代で1000万円貯金する方法について考えてみます。
多くの人が大学を卒業して働き始めることを考えると、20代は8年間ということになります。
この8年間の間に1000万円貯金しなければいけないということになります。当然、浪人や留年をしてしまった場合には、それよりも短くなってしまいます。
その期間と、自分の収入、毎月の支出を考えた上で貯金することが大事になってきます。
例えば、手取り収入が20万円だった場合、毎月の支出として15万円使っているとすれば、毎月の貯金は単純計算で5万円できることになります。
これを1年に換算すると60万円です。ポーナスも貯金に回せるとすると、年間で80万円ほどは貯金できるのではないでしょうか。
ただ、これだと8年間で貯金が1000万円とはならないので、毎月の支出を減らしたり、副業をして収入を増やすなどしてやりくりする必要があります。
とはいえ、まったく不可能な話ではありません。いろいろと工夫して、20代で1000万円の貯金を目指してみてはどうでしょうか。