将来に不安を感じる原因である老後のお金はいくら必要?
将来に不安を感じている人が一番気にしているのは、老後のお金のことではないでしょうか。
まずは老後に必要なお金のことについて紹介します。
老後に必要なお金は、夫婦で約1億円必要とされています。しかし、実際にこのくらいのお金が必要なのでしょうか。少し計算してみましょう。
65歳以降の夫婦2人の1ヶ月あたりの生活費はおおよそ27万円とされています。これを元に計算していきます。
ここでは、65歳から老後生活を開始し、夫が90歳、妻が95歳まで生きると仮定して計算します。
そうすると、夫婦2人で25年間にかかる生活費は、
27万円 × 12ヶ月 × 25年 = 8,100万円
となり、さらに妻が過ごす5年間にかかる生活費は、
12万円 × 12ヶ月 × 5年 = 720万円(妻1人の生活費を12万円と仮定)
となるため、合計は、
8,100万円 + 720万円 = 8,820万円
ということになります。
これにさらに生活費以外の費用のことを考えると、夫婦で1億円というのもほぼ正しいでしょう。
今回は夫の寿命を90歳として計算しましたが、現実を考えるともう少し低いかもしれません。
ただ、高齢化が進んでいる現代において、このくらいの老後費用は必要であることを認識しておいたほうがいいでしょう。
将来のお金に対して不安を感じるときに大事なこと
今、お金がないからと将来に対して不安になってしまうのも確かです。
しかし、お金がないと言っているだけで何も行動しないのでは、何も変わりません。不安も解消されないでしょう。
未来の年金がどうなるとか、老後資金が足りなかったらどうしようとか、今現在起こっていないことを考えてもしょうがないわけです。
お金に対して不安を感じるのであれば、その不安を解消するための行動を起こしましょう。
例えば、無駄遣いはしていないか、もっと節約できることはないか、チェックしてみることです。
意外と洋服を買いすぎていたり、つまらない付き合いの飲み会に参加していたりするものです。チェックしたら、そういったもののなかから、少しずつ無駄な出費をなくしていきましょう。
また、お金に対して不安になるのは現状を把握できていないことも原因の一つです。ですから、把握するために家計簿をつけてみましょう。
最初は細かく費目は考えなくていいので、まずは収入と支出がどのくらいあるのか把握できるようにしましょう。収支が把握できるだけでも、今後の対策を立てやすくなります。
生活費の見直しには将来のお金の不安を解消する効果が!
先ほど、毎月の収支を把握するために家計簿をつけることをおすすめしました。
さらに家計簿をつけていくことで、よい効果があります。ここでは、その効果を紹介します。
家計簿をつけていると、毎月の生活費を把握できるようになります。把握できたら、次にその生活費を見直してみましょう。
意外にも、無駄な出費が多いことに気がつくでしょう。最近サボりがちなスポーツジムの会費、読んでいない新聞の購読料、携帯料金など見直したら、無駄だと気づくものが多いものです。
これらの無駄な出費に気づいたら、少しずつその出費を減らすようにしていきましょう。その結果、生活費を下げることができます。
生活費を下げてみると生活に余裕がでできます。生活費のためにがむしゃらに働かなくていいという気持ちになります。収入はそれほど変わらないでしょうから、結果的に貯蓄が貯まっていくことになります。
このように家計簿をつけ、生活費を見直すことで、生活にゆとりができ貯蓄も貯まっていくのです。
現在の収入が将来のお金への不安の原因に!その場合の対処法
先ほどまでは支出の見直しについて紹介しました。
ただ、収入が少ないというのも不安要素の一つではあります。日本の場合は特に1つの会社に勤めて収入を得る人が多いので、収入源は基本的に1つであることがほとんどでしょう。
しかし、これはある意味ハイリストと言えます。それは、収入を1社に依存しきっているからです。もし、今、勤めている会社が倒産してしまった場合、収入源はなくなってしまうことになります。
ですから、将来のお金への不安をなくすためには、収入源を複数持つべきです。幸いにも、最近は働き方改革が叫ばれていることもあり、副業を許す会社が増えてきました。
収入源を複数持つためには、副業をやってみることです。そのために、他からも収入を得られるスキルを身につけましょう。
そして、健康と人間関係を大切にしましょう。収入源を複数持つといっても、体を壊しては意味がないですし、仕事を依頼してもらえる人間関係も必要です。
このように、将来のお金に不安を感じているのであれば、スキルなどを磨いて複数の収入源を持つことです。
ただ貯蓄しているだけでは将来へのお金の不安は解消されない?
将来のお金に対する不安を解消するためには、できるだけ貯蓄を増やすことが大事です。
しかし、ただ貯蓄するにしても、収入や支出の変動によっては毎月の貯蓄額が変わってくるかもしれません。毎月の貯蓄額が変われば、今度どれだけ増えていくのか予想がつかないため、不安になってくるものです。
では、どのようにすれば、このような不安を解消できるのでしょうか。
それは、毎月、定額積み立てすることです。積み立ての方法としては、銀行の定期預金でもいいですし、会社に財形の制度があればそれを利用してもいいでしょう。
ほとんどの場合、給与が入った時点で定額が引き落とされるので、貯蓄をし忘れたということがありません。
また、毎月定額が貯蓄されるため、今後どのくらい貯まっていくのかが把握できます。
積み立てのほうが、何も考えずに貯蓄するよりも、将来のお金に対する不安は少なくなるでしょう。