「上司ガチャ」とは、自分がどの上司の下で働くかは運次第、つまり「ガチャ」のようにランダムであるという意味を持ちます。
職場での”上司ガチャ”に失敗…そんな経験、あなたにもありませんか?
残念ながらハズレ上司との相性は、仕事のやりがいや日々のモチベーションに大きく影響します。
本記事では、ハズレ上司の”あるある”な特徴から、どう対処すべきか、さらには転職を考える際のリスクとメリットまで、あなたのキャリアに役立つ情報を幅広く紹介します。
この記事を読むことで、上司との難しい関係を乗り越えるためのヒントや、もし転職を考えた時のための準備方法を得ることができます。
上司との関係に悩んでいる方は、精神的に疲弊してしまう前に対策を考えていきましょう。
ハズレ上司のあるあるな特徴7選!
配属された先で素晴らしい上司に当たる人もいますが、残念ながらハズレ上司に当たってしまう人も少なくありません。
ハズレ上司に当たると、仕事のやりがいやモチベーションが下がったり、ストレスや不満が溜まったりしますよね。
では、ハズレ上司の特徴はどのようなものでしょうか?今回は、ハズレ上司のあるあるな特徴を7つご紹介します。
1. 指示が曖昧でわかりにくい
ハズレ上司の1つめの特徴は、指示が曖昧で具体的ではないことです。
このような上司は、仕事の内容や期限、目的などを明確に伝えず、部下に任せっきりにします。
たとえば、「もっと売上を上げて」「もっと工夫して」というように、何をどうすればいいのかわからないような指示を出します。
しかし、部下が自分で判断して行動したときには、「そうじゃない」「もっとこうしろ」と言って文句を言ったり、逆らうと怒ったりします。
部下は何をすれば良いのかわからず、不安や不満が募ります。
2. 高圧的な態度を取る、すぐに怒鳴るなど感情的になりやすい
自分の思い通りに部下を動かそうとします。部下が自分に従わなかったり、自分の目標に達しなかったりすると、激しく叱責したり、侮辱したりします。
部下が自分と違う意見を持っていたり、自分の期待に応えられなかったりすると、命令口調で話したり、罵声を浴びせたりします。
感情的になりやすい上司は、部下のミスや意見に対して冷静に対処できません。すぐに怒鳴ったり、感情的な言葉で責めたりします。
これはパワハラにほかなりません。部下は、自分の考えや提案を言い出せなくなったり、モチベーションが低下したりします。
3.人によって態度や対応を変える
自分の立場によって相手に対する態度や対応を変えるタイプです。
クライアントや自分の上司と話すときは、謙虚な姿勢で話したり、笑顔でニコニコしたりします。
しかし、部下と話すときは、表情をほとんど変えなかったり、高圧的な態度で命令したりします。
4. 部下の手柄を横取りする
部下が一生懸命にやり遂げた仕事の成果や成功を、自分の功績として上司や同僚、時にはクライアントに対して報告するタイプです。
このような行動は、上司自身の評価や立場を高めようとする意図から生じます。
部下がこの状況に直面すると、自分の努力や才能が認められていないと感じ不満が募ります。
また、やる気を失い、自分の能力を発揮する気力を奪われるだけでなく、他の部署やクライアントからの信頼も失われる可能性があり、チーム全体の雰囲気にも影響を及ぼします。
5. 男尊女卑が激しい
性別によって部下に対する態度や評価が変わるような人のことを指します。
女性に対しては、仕事の機会を与えなかったり、能力を見下したり、さらにはセクハラのような言動をとることもあります。
一方で、男性部下に対しては過度に厳しく接したり、理不尽な要求を押しつけることがあります。
このような環境では、部下は不公平感を強く感じ、職場での不満やストレスが高まります。職場内の性別平等の観点からも、このような上司の行動は大きな問題です。
6. 仕事を押し付けてくる
自分の責任範囲にある業務を部下に任せきりにすることが多いタイプです。
無理難題を部下に押しつけたり、自分の仕事の負担を減らすために部下に多くの負担をかけたりします。
部下は自分の本来の業務に集中できなくなり、疲れやストレスを感じるようになります。
また、急に増えた仕事量に対応することで、仕事の質や効率が低下する可能性もあります。
長期的には、このような環境は部下のキャリア成長を妨げ、職場全体の生産性にも悪影響を及ぼすことになりかねません。
7. 嫌味が多い
部下の仕事や能力に対して何かにつけて嫌味を言ってくるタイプの人です。
皮肉や冷笑を交えた発言をして、部下を見下したり、価値を低く見せたりすることがあります。
このような上司のもとで働くと、部下は自信をなくしてしまったり、やる気が出なくなったりすることがあります。
職場の人間関係にも影響が出てしまい、チームワークがうまくいかなくなってしまいます。
嫌味が多い上司の行動は、部下の自尊心や職場のコミュニケーションに大きな問題を起こす可能性があります。
実際に上司ガチャに失敗した人の声を紹介!
仕事できない系上司
仕事できない系上司とは、自分の仕事に責任を持たなかったり、部下に任せっぱなしだったり、ミスを繰り返したりする上司のことです。
仕事できない系上司に当たると、部下は自分の仕事だけでなく、上司の仕事まで抱え込まされたり、上司のミスの責任を取らされたりすることがあります。
また、部下の意見や提案を聞かなかったり、無視したりすることも多いです。
【仕事できない系上司に当たった人の声】
- 「上司は自分の仕事を全然しなくて、私に全部押し付けてくる。私は自分の仕事もあるのに、時間が足りなくて大変。」
- 「上司はミスばかりしていて、その都度私がフォローしています。でも、上司は自分のミスを認めずに、私に責任を転嫁してきます。」
- 「上司は部下の意見を一切聞きません。私が改善案を提案しても、すぐに否定されます。上司は自分のやり方が正しいと思っているみたいです。」
人間性に問題あり系上司
人間性に問題あり系上司とは、部下に対してパワハラやセクハラなどの嫌がらせをしたり、理不尽な要求や圧力をかけたりする上司のことです。
人間性に問題あり系上司に当たると、部下は精神的に苦しんだり、自信や尊厳を失ったりすることがあります。
また、人間性に問題あり系上司は、部下の能力や成果を評価しなかったり、適切なフィードバックや指導をしなかったりすることも多いです。
【人間性に問題あり系上司に当たった人の声】
- 「上司が部下の悪口を言っているのを聞いたことがあります。自分のことも言われているのかと思うと気分が悪くなります。」
- 「上司がセクハラ発言をしてきました。女性社員に対して不快なことを言ったり、触ったりするのは許せません。」
- 「上司が仕事のミスを部下のせいにしています。自分の責任を認めずに嘘をつくのは信用できません。」
ハズレ上司を引いてしまったときの対策
ハズレ上司との付き合い方は、以下のポイントに注意してください。
- 上司とのコミュニケーションを増やす
- 上司の要求に応えるだけでなく、自分の考えや提案も積極的に伝える
- 上司の言動に感情的に反応しないで、冷静に対話する
- 上司以外の人に相談したり、助けを求めたりする
これらを意識して行動してみてもハズレ上司には効果がまったく見られないことも多々あります。
精神的に辛くなってしまうと、疲弊してしまい、次の行動に踏み出すエネルギーが枯渇してしいます。
そうなる前に人事部や労働組合に相談する、異動願を出す、転職を検討するなど、対策を考えていきましょう。
人事部や労働組合に相談する
ハラスメントがひどい上司の場合には、人事部や労働組合に相談するのもひとつです。人事部や労働組合に相談するメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット
- 上司の不正行為や問題点を正式に報告できる
- 自分の権利や労働条件を守るための支援を受けられる
- 上司との関係改善や異動の要望を伝えられる
- 同じような悩みを抱える同僚と連帯できる
デメリット
- 上司や会社に不満を持っていることがバレてしまう可能性がある
- 上司や会社からの報復や嫌がらせを受ける可能性がある
- 人事部や労働組合が自分の味方になってくれない場合がある
- 解決までに時間がかかったり、解決しない場合がある
異動願い、配属転換などの希望を出す
まず、ハズレ上司との関係が改善される可能性があるかどうかを判断しましょう。
もし上司が自分の非を認めてくれたり、部下の意見を尊重してくれたりするようになるなら、話し合いや相談などで関係を修復することができるかもしれません。
しかし、上司が自分の態度や行動を変える気がない場合や、部下に対して暴力的や脅迫的な態度を取る場合は、関係を修復することは難しいでしょう。そんなときには、配属転換などの希望を出すことを検討してみましょう。
配属転換をすることで、ハズレ上司から離れることができます。配属転換の希望は、人事部や上司のさらに上の上司に伝えることができます。
ただし、配属転換の希望が必ず叶うとは限りません。会社の事情や人員配置などによっては、希望通りにならない場合もあります。
また、配属転換をすることで、新しい部署やチームでの仕事に馴染めるかどうかも不安になるかもしれません。配属転換のメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- ハズレ上司から離れることができる
- 新しい部署やチームで新たなスキルや知識を身につけることができる
- 新しい人間関係を築くことができる
デメリット
- 配属転換の希望が叶わない場合がある
- 新しい部署やチームでの仕事に慣れるまで時間がかかる場合がある
- 新しい部署やチームでの人間関係にトラブルが起きる場合がある
転職を検討する
ハズレ上司との関係が改善されず、なおかつ部署異動が困難なときは、転職を検討することもあります。
転職は大きな決断ですが、自分のキャリアや人生にとってプラスになることも多いです。
転職を検討するときには、以下のメリットとデメリットを考えてみましょう。
メリット
- 新しい環境でスキルや経験を積むことができる
- 好きな仕事や理想の上司に出会える可能性がある
- 給与や待遇が向上することもある
デメリット
- 転職先が思ったより良くない場合もある
- 転職活動に時間や労力がかかる
- 今の会社や同僚との縁が切れる
転職を検討するときには、自分の希望や条件を明確にしておくことが大切です。
また、転職先の会社や上司についても、事前に調べておくことがおすすめです。転職サイトや口コミサイトなどで、情報収集をしてみましょう。
実際に転職をしなくても、日頃からリサーチをしておいて、「いざというときには転職すればいい」という心の余裕を持つことも大切です。
上司ガチャに失敗したら転職すべき?転職するときの注意点
上司ガチャに失敗し、精神的に辛くなってくると転職を考える人も多いと思いますが、転職にはメリットとデメリットがあります。
上司ガチャに失敗したときに転職すべきかどうか、そして転職するときの注意点をお伝えします。
頻繁に転職を繰り返しているとキャリアに傷がつく
まず、上司ガチャに失敗したからといって、すぐに転職を決めるのは危険です。頻繁に転職を繰り返していると、次のようなデメリットがあります。
- 職務経歴がバラバラになり、スキルや経験が伸びない
- 企業からの信頼度が低くなり、採用されにくくなる
- 転職先でも上司ガチャに外れる可能性が高くなる
これらのデメリットを避けるためには、転職する前に以下のことを考えてみましょう。
- 上司との関係が改善できるかどうか
- 今の仕事にやりがいや成長の機会があるかどうか
- 転職先で自分のキャリアプランが実現できるかどうか
必ず当たりの上司を引けるとは限らない
次に、上司ガチャに当たることを期待して転職するのも危険です。転職先で必ず当たりの上司を引けるとは限りません。
実際に、転職後に上司と合わなくて辞めた人は多いです。転職先で上司ガチャに外れた場合、以下のようなデメリットがあります。
- 転職した意味がなくなる
- 職場で孤立してしまう
- 精神的なストレスが増える
これらのデメリットを避けるためには、転職する前に以下のことを調べてみましょう。
- 転職先の企業文化や風土
- 転職先の上司や部下の評判や口コミ
- 転職先で自分が担当する仕事内容や責任範囲
こんな上司ガチャが出たらリセットが◎
では、どんな上司ガチャが出たら、転職をすべきでしょうか?
- パワハラやセクハラをする上司
- 自分の意見を押し付ける上司
- 仕事の指示が曖昧で責任を取らない上司
- 部下の成長をサポートしない上司
改善が期待できないようなタイプの上司の場合、どちらかが異動する以外に改善策はありません。
精神的に辛くなる前に「転職してリセットする」という逃げ道をつくっておくのもひとつの方法です。
自分ひとりで転職活動をすると失敗する可能性アリ
上司ガチャに失敗したからといって、焦って自分ひとりで転職活動を始めるのは危険です。
自分ひとりで転職活動をすると、以下のような問題が起こる可能性があります。
- 自分の強みや適性を客観的に分析できない
- 市場価値や希望条件に見合った求人を見つけられない
- 履歴書や面接で自分をアピールできない
そこで、転職活動を成功させるためには、プロの転職コンサルタントに相談することをおすすめします。
転職コンサルタントは、以下のようなサポートをしてくれます。
- 自分の強みや目標を明確にしてくれる
- 非公開求人や紹介企業を紹介してくれる
- 面接対策や履歴書作成を指導してくれる
- 給与や待遇の交渉を代行してくれる
- 退職時の手続きやアフターフォローをしてくれる
私の経験になりますが、ハラスメントを受け続けていると知らず知らずにどんどんと精神的に疲弊してしまい、気づいたときには職場にパワハラを訴える気力も転職する気力もなくなってしまい、病気休暇→退職を余儀なくされてしまいました。
実際に転職を決めるかどうかは後から考えるとしても、辛くなったときにすぐ行動に移せるように、転職先のリサーチなど事前に少しずつ準備しておくことが大切です。
また、いざ転職をしたいと思った時に希望に合う求人が出ていないこともあります。
日頃から情報収集することも1つです。