食事中の会話が苦手な人が印象を悪くしないために大事なこと
食事中の会話に苦手意識を持っている人はなかなか話さないため、周りの人からの印象も悪くなりがちです。
ですから、できる限り見た目の印象を悪くしたくないものです。そのためには食事中、どこに座るかに気をつけるといいでしょう。
人は相手が座る位置によってスティンザー効果と呼ばれる心理作用が働くそうです。
それは、相手と正面から向き合うと否定的な反応を受けやすく、横から話しかけられると好意的に反応されやすくなるというものです。
これは目線が関係しています。真正面からだと相手と自然に視線が合う形になります。一方、横に座ると視線は自由に向けることができます。
人は目を合わせると相手に威圧感を与えます。したがって、真正面で向き合うことは相手に威圧感を与えることになるのです。
さらに目を合わせ過ぎることは威圧感を増加させることにもなり、相手に不信感を抱かせることにもなります。
このように、真正面に座ることは相手にあまり良い印象を与えません。ですから、できるだけ真正面には座らないようにしましょう。
とはいっても、食事会などでは真正面に座らざるを得ないことも多いでしょう。その際には、真正面から少しずれる形で座るなどするとよいでしょう。
食事中の会話が苦手な人に使って欲しいネタ
食事中の会話が苦手な人は、事前に話す内容を決めておくのも一つの手です。
会話にはネタに困った時に使える「鉄板ネタ」というものが存在します。この鉄板ネタを使うのです。
鉄板ネタには次のようなものがあります。
- 天気の話題
- 最近話題のニュース
- スポーツの話題
- テレビの話題
などです。
食事に参加している全員が知っているような共通の話題であるため、その場を盛り上げられるネタです。
この他には、その場の状況をネタにするのもいいでしょう。
例えば、食事で居酒屋に行ったとすると、そのお店の雰囲気や料理の味などを話題にするのです。
そして、そこからさらに話を広げていくのです。そうすると、一緒に飲みに行っている上司や仲間の好みなどがわかったり、オススメのお酒を紹介してもらったりできるでしょう。
また、一緒に行っている人の身のまわりのものを話題にするのもいいでしょう。例えば、つけている時計などを褒めるなどするのです。
このように、会話のネタとしては意外とあちこちにあるものです。
食事中の会話が苦手な人が絶対にしてはいけない話題
食事中の会話が苦手なのに頑張って話した結果、周りを盛り下げる結果になってしまうこともあります。
そうならないために、ここでは周りを盛り下げてしまう会話内容について紹介します。
まず、せっかく美味しい料理を食べに来ているのに、料理について不満を言うことです。
好き嫌いがあることは仕方ないですが、「この料理は苦手」だとか「この料理は嫌い」などと口に出すことはやめたほうがいいでしょう。
一緒に食事をしている人にとっては美味しい料理かもしれません。しかし、苦手、嫌いと口に出して言うことでその人の気分が盛り下がってしまいます。
いくら食事に不満があったとしても、食事中には口に出さないほうがよいでしょう。
また、食事中に下ネタを話すことも、その場の雰囲気を盛り下げてしまいます。
一緒に食事をしている人たち全員が下ネタ好きであればいいでしょうが、なかには下ネタが嫌いな人もいるものです。
そのような人は下ネタを聞くといい感じがしません。絶対してはいけないということではありませんが、できたら避けたほうがいいでしょう。
食事中の会話が苦手な人でも場を盛り上げられるある行為
食事中の会話が苦手な人は無理に話さなくても、ある行為を意識することでその場の雰囲気を盛り上げられるものです。
ここでは、その行為について紹介します。
表情に意識を向ける
会話が苦手だと思っている人は、相手から話しかけられたときに緊張で顔がこわばりがちです。表情はその人の感情を伝えるものです。
あまりこわばっていると、相手にもその感情が伝わってしまい、その場の雰囲気も緊張感がある感じになってしまいます。
そうしないためには、気の利いた返事ができないとしても笑顔を絶やさずに話を聞くようにしましょう。笑顔であるだけで周りの人からは会話に参加していると受け取られるでしょう。
ただ、会話の内容によっては笑顔だと不謹慎に思われることもあるので注意しましょう。
聞き上手に徹する
人というのは相手の話を聞くよりも自分の話をするほうが好きなものです。ですから、話を聞いてくれる人はありがたがられます。
ということで、会話が苦手であれば無理して話そうとせず、聞き役に徹しましょう。
その際にただ聞くだけでは相手から不信感を抱かれるかもしれませんので、合間に相づちを打つなどして、話をしっかり聞いていることを相手に伝えましょう。
このように、会話が苦手な人は無理に話さなくても雰囲気を盛り上げられることがあるのです。
食事の場を盛り下げないためにやってはいけない行為
先ほどは食事の場の雰囲気を盛り上げるための行為について紹介しましたが、逆に場を盛り下げることになるのであまりやってはいけないこともあります。
最後にここでは食事の場であまりやってはいけない行為について紹介します。
食べながら話すこと
食事中、楽しくなって、つい口の中に食べ物が入ったまま会話してしまうこともあるでしょう。
しかし、口の中に食べ物が入ったままだと、会話中にその食べ物が見えてしまうこともあり、印象としてはよくありません。
話すときは話す、食べるときは食べるというメリハリが大切です。
興味がない話に対してなんの反応も示さないこと
大人数で会話していると、なかには自分には興味がない話題になることもあるものです。
しかし、このようなとき、自分に関係ないからといって黙々と食事に没頭するのは、その場の雰囲気を盛り下げることになりかねません。
たとえ、興味がない話題であっても、相手の話に相づちを打つなどして話を聞いていることを示すようにしましょう。