公務員試験の勉強はいつから始める?気になる公務員の仕事
公務員は国や地方における公共の職務を行う者の総称であり、国に属する「国家公務員」、地方自治体に属する「地方公務員」、国際機関に属する「国際公務員」と大きく分けて3つの枠組みになっています。
平成26年時点で国家公務員が約64万人、地方公務員が約275万人、職務に就いています。
職種も多岐にわたり、国家公務員であれば、法務省・外務省・参議院事務所・航空管制官など専門性の高いものや、国家規模の大きな仕事に携わっていくことになります。
地方公務員は、市町村職員・教師(私立・国立含まず)・警察官など地方公共団体の仕事が主になります。
国際公務員は国家公務員・地方公務員とはことなり、国を超えて国際社会に有益となる仕事が主となり、国際機関で働くことになります。
公務員になるためには、公務員試験を受けることになりますが、希望する職種によって内容や試験日も違います。
公務員試験の勉強を始めるにあたって、まずはどんな職種を目指すかを明確にすることから始めてみましょう!
公務員試験の勉強を始めるなら一体いつから?
では具体的にいつから公務員試験の勉強を始めればいいのでしょうか。
それはやはり、早ければ早いほど有利になるので、公務員を志望することを決めた場合には、そこからすぐに対策や勉強を始めるようにしましょう。
公務員の職種の中には、かなり専門性の高い勉強や、技術的知識が必要になる場合があります。
そう言った場合には特に早期対策が重要になります。
しかし、大学1年時に公務員を目指し始めたからと言って、卒業までの期間を公務員の試験勉強に費やす必要はありません。
大学生活(勉強・サークル・バイトなど)を楽しみながら、並行して公務員試験のための勉強を行っていきましょう。
実際、公務員試験の勉強は1年間もあれば合格できるだけのスキルは身に付きます。
だからこそ、公務員試験の勉強を早くから着手しておくことで、長く着実に知識を習得しながら応用できるようになります。
希望者が多い公務員試験だからこそ、他者と差をつける為には応用力・対応力が重要になっていくのです。
公務員試験の勉強はいつから始めた?合格者の意見
公務員試験の勉強はいつから始めたのか、実際に公務員として働いている方にリサーチしてみました。
するとその中には、大学3年時の12月という、大学生の就活の中でもかなりギリギリな時期に志望を固めたという強者も!
先ほど公務員試験は1年あれば大丈夫とお伝えしましたが、実際に勉強しなくてはいけない範囲は膨大で、この時期から勉強をスタートさせた場合には、かなりタイトで計画的な勉強が必要になります。
特に専門性の高い分野を希望する場合には、更にコアな勉強が必要になります。
今回意見を伺った方は、かなり短い期間で公務員試験に臨まれていますが、大学の専攻が商業であったため、試験に必要な経済の分野は比較的スムーズに勉強が進み、憲法や民法など全く知識のなかった法律系の勉強に専念できたそうです。
また、自分なりの勉強法や対策を見つけ、短い期間でも効率的に試験必要なスキルを身に付けることができたようです。
しかし、短い勉強期間での合格はかなり厳しい結果になることも多く、なるべく早めに志望を固め、試験に向けての勉強を取り組むことをおすすめします。
公務員試験の勉強は予備校で!?いつから通うべき?
公務員を目指すのであれば、公務員試験に強い予備校に通っている方が多い傾向にあります。
予備校には、大学卒業後・高校卒業後・社会人経験者など様々です。
予備校に絶対に行かないといけないわけでもなく、行ったからと言って絶対に合格するというものではありませんが、今までの経験や統計など、公務員試験のノウハウをもった予備校での勉強は、公務員試験対策の強みになるとも言えるでしょう。
ではいつ入るべきなのでしょうか。
実はそれにも決まった時期はありません。予備校にもよりますが、一年中どのタイミングでも受け入れてくれる学校も多いようです。
もちろん試験までの日数を考えると、遅れて入るとそれだけ勉強量が増えたり、対策が変わったりすることがありますが、それも予備校の方できっちりと相談しながら試験対策を計画していくことができます。
しかし、受ける公務員試験の1年前には入学しておくのが最も一般的と言えるでしょう。
早めに勉強を始めることで、それだけ確実に対策を始めることができるということです。
公務員試験の勉強をいつから始めるかの参考にしたい難易度
何度もお伝えしましたが、公務員と言ってもその職種は多岐にわたり、その性質もまったく違います。
では公務員になりたいと思った時に、どんな職種を選ぶべきか迷ったら…
そんな時には、偏差値によってもその職種が区分別になっています。
区分は最高位のSSSランクからDランクまであり、業種も様々です。
たとえばSSSランクであれば、財務省、警察庁、経済産業省、総務省などの官僚が位置付けされています。
このSSSランクは偏差値75以上とも言われ、かなりの精鋭ともいえる方々で構成されています。
その他のランクは、
SSランク(偏差値70〜74)外務省、文部科学省、防衛省、内閣府、金融庁、会計検査院、厚生労働省など
Sランク(偏差値65〜69)国土交通省、環境省、農林水産省、法務省等など
Aランク(偏差値60〜64)都道府県庁上級など
Bランク(偏差値55〜59)国家一般職、自衛隊幹部候補生、法務省専門職員、労働基準監督官、食品衛生監視員など
Cランク(偏差値50〜54)財務専門官、国税専門官、皇宮護衛官、海上保安官
Dランク(偏差値40〜49)裁判所事務官、衆議院・参議院職員、国立国会図書館など
が挙げられています。
自分の適性や志望の参考にしてみてはいかがでしょうか。
勉強だけではダメ!?公務員試験には面接も!
これまで、公務員試験の勉強や対策についてお伝えしてきましたが、公務員試験は筆記試験だけではなく面接試験も実施されます。
第一次の筆記試験をクリアすることができれば、二次試験の面接へとコマを進めることになります。
実際に公務員試験の面接を受けた方によると…
- 志望動機
- その自治体を選んだ理由(他所との違い)
- 公務員を選んだ理由
- 公務員として働く上で大切なこと
- 10年後のビジョン
- 大学生活で学んだこと
などの質問を受けたようです。
自治体を選んだ理由や公務員になる選択などは、志望動機に通じるものがありますが、民間との差別化や意識確認のために、重複した様な内容を聞かれることもあるため、明確に返答できるように対策をしっかりしておきましょう。
ポイントとしては自治体の特色や力を入れている取り組みなどを盛り込むことがおすすめです。
受ける自治体については、事前にしっかりリサーチしておきましょう。