仕事と家庭の両立に女性が悩んでいる理由
女性の社会進出が進み、一日中会社で働く女性も増えてきました。ただ、こういった女性の悩みとなるのが仕事と家事の両立でしょう。場合によっては、育児や介護とも両立させなければいけない女性もいます。
では、こういった女性の具体的な悩みとはどういったことなのでしょうか。
「仕事と家事・育児との両立で一番大変だと思うことは?」という質問によるアンケートによると、一番多かった回答は「時間の使い方」で40%ほどありました。
やはり仕事と家事を両方こなすには時間が足りないということなのでしょう。
他には、「パートナーの理解が不十分」や「職場での育児への理解が不十分」といった、周囲の理解が乏しい環境が悩みであるという回答もありました。
一方、「大変に思わない」という回答は全体の4%ほど。
いかに現代の女性が仕事と家事の両立に悩んでいるかが伺えます。
特殊な職種でなければ仕事と家庭の両立は無理?
全米で大論争を巻き起こした論説があります。それが「女性は仕事と家庭を両立できない」というものです。
この記事は、元米国国務省高官という肩書きを持つエリート女性が書いており、そのなかには政府の要職を担いながら息子を育てるのは無理だと書かれているのです。
もともと、この女性は大学教授や大学院長として働いていました。この当時は自分の予定は自分で決めることができたため、仕事自体は大変でも仕事と家庭の両立はできていたそうです。
そして、講演でも「どんな分野で仕事をしていても、仕事と家庭の両立はできる」と言い続けていたそうです。
しかし、米国政府で働くようになって、両立ができなくなってしまったのです。
結局のところ、仕事と家庭が両立できていたのは、その当時の職種が大学教授という特殊な職業柄によるものだったからでした。
このように、仕事の予定や場所など、自分に裁量権がある特殊な仕事であれば、仕事と家庭の両立ができるかもしれませんが、自分に裁量権がないほとんどの仕事において両立は大変ということが言えるでしょう。
仕事と家庭の両立ができている女性もいるが、ほとんど無理な現状
女性が仕事と家庭を両立することが難しそうな世の中でも、しっかり両立できている女性もいるものです。
ある女性専門サイトに仕事も子育ても楽しんでいるワーキングママを紹介する特集がありました。
その特集には、仕事が忙しいにも関わらず、とても幸せそうに家庭と両立しているワーキングマザーが紹介されていました。
そこに紹介されていたワーキングマザーたちは、早起きであったり、すきま時間を有効活用していたり、夫や職場に子育ての理解があったり、という共通点がありました。
なかには、毎朝3時半に起きて、夕食の仕込みまで行うというワーキングマザーも。
しかし、こういった女性はほんの一部で、ほとんどの人がこういうことを実行するのは難しいでしょう。こういった女性は超人的な生活をしています。
このようなワーキングマザーは理想ではありますが、現実はこのような生活からは程遠い女性がほとんどなのです。
仕事と家庭の両立が無理なのに仕事を続ける理由とは?
仕事と家庭の両立に悩んでいる女性は多いものです。
では、両立が難しいのになぜ仕事を続けるのでしょうか。それには次のような理由があります。
家庭のお金
やはり夫の収入だけでは家族を養っていけないという現実があるようです。夫の収入が少ないために自分も働かざるを得ないのです。
女性自身のプライド
せっかく就職して得た今の仕事を失いたくない気持ちがある女性もいます。
また、子供に自分が働いている姿を見てもらい、尊敬してもらいたいという気持ちを持っている女性もいるようです。
子育てだけでは不安
家でずっと子育てをすることに抵抗感を持っている女性もいます。
また、子育てが終わったあと、何もすることがなくなることがないように自分の居場所を確保しておきたいという気持ちを持っている女性もいるようです。
このように、仕事と家庭の両立に悩んでいるにも関わらず仕事を続けてしまうのは、お金や子供のことが理由としてあるのです。
仕事と家庭の両立は無理と言わずできる方法を考える!
仕事と家庭の両立は無理だといっても、仕事をせざるを得ない現実があることを紹介しました。
であれば、仕事と家庭を両立するためにどうしたらよいのか考えてみるもいいのではないでしょうか。
そこで最後に、仕事と家庭を両立させるための方法や考え方を紹介します。
家事はおろそかにしないようにする
仕事をしている女性にとって、もちろん仕事も大事ですが、何より家事をおろそかにしないことです。
夫と家事を分担することも必要ですが、女性としても家事をおろそかにしないようにしましょう。
家事をおろそかにすると、家庭内が荒れてしまい、最悪の場合、離婚となってしまう可能性もあります。
たとえ仕事をしていたとしても、一番に大切なのは家庭です。
他の仕事をしている女性との交流を増やす
他に同じように仕事と家庭を両立させている女性との交流を増やすのもおすすめです。
それは会社内でもいいですし、社外でそのような集まりがあるのであれば参加してみるのもいいでしょう。他の女性の話を聞くことで両立するためのヒントを得られるかもしれません。
多様な視点が持てると考える
仕事をすることで家庭以外の人と接することになり、多様な視点を持って人間的にも成長できます。
家庭では得られない視点を持つためにも両立することは必要だと考えれば、両立も苦ではなくなってくるのではないでしょうか。