料理が苦手でも大丈夫!栄養士に向いてない3か条
まず、そもそも栄養士に不向きだというタイプはこんな人!
食べることに関心や興味がない
人が生きていく上で欠かせない「食」。そこにそもそも興味や関心がなければ、栄養士の仕事はとても向いているとは言えないでしょう。
料理の作業が嫌い
栄養士といえども、調理場に入って調理師と一緒に料理をすることもあります。
料理が苦手でもよいですが、そもそも料理の作業が嫌いだという方も不向きだと言えます。
人と話すのが嫌い
管理栄養士として働きだすと、人前にたって栄養指導する機会も出てきます。
初めて会う人たちと話をしながら食や栄養について指導していくことも出てくると思います。
人と接したくない、仕事は1人でしたいというタイプの方には不向きだと言えます。
例えば介護施設や病院で働く管理栄養士さんは人と話す機会があります。
給食施設や食品メーカーに勤務する管理栄養士だとしても、調理師だけでなく会社の同僚と共同作業をすることもあります。
多くの職業でコミュニケーション能力や会話力、人と接する社交性は必要とされます。
黙々と作業しそうなイメージの管理栄養士ですが、人と接するためのスキルも必要とされるようです。
10年以上前のことですが、私は県立短大を卒業した時に、栄養士の資格を取得しました。
でも、お料理が好きだというタイプではありません。栄養士を目指して短大を選んだわけでもありませんでした。
進路を決めなければいけなかった高校2年生の時、特に目指すものもなくてなりたい仕事も見つけられていなかったのですが、だからといって目標もないまま大学進学するのも親に申し訳がないと思ってました。
高卒で運よく仕事が見つかったらいいな、公務員試験に受かればラッキーかな、という程度にしか考えていませんでした。
けれども両親に説得され、今どきは短大くらい卒業していなければ……と言われました。当時の担任にも「公務員試験は簡単じゃないし、今から勉強を始めても間に合わないぞ」と言われたので、とりあえず高卒からの就職という考えはやめました。
かといって、就職に繋がらないような進学先を選んでも無意味だということで、いろいろと探しました。
そこで見つけたのが指定校推薦の県立栄養短大でした。そもそも料理は好きではないし、家庭科の成績もイマイチだったのですが、人が生きていく上で欠かせない「食」なので、栄養士として就職しなくてもプライベートでかなり役立つのではないかと思えましたし、勉強して損はないとも思えたので、栄養短大に進学することを決断しました。
そもそも料理は苦手…それでも栄養士になることはできる?
栄養士の仕事って、理系でも文系でもない、特殊な資格というイメージもあると思います。ですが、実際は理系に分類されるそうです。
そもそも管理栄養士は栄養素について詳しくなければいけません。食材に含まれるビタミンやたんぱく質など、学んでいくものは化学の分野がかなり強めです。
それらの栄養素が体内でどのように作用するのか、体の代謝といった生物に関する分野も学ばなければなりません。
栄養士が学ぶ調理学や食品学では、食材の食感や柔らかさといったテクスチャーも学びます。
そこには、物理である分子構造や食材の水分なども含まれているので、学んでいくことは理系の色が強いのです。
さらにお料理している時、ついつい食材を焦がしてしまうことってありませんか?
そのような変化もやはり化学反応によるものですし、栄養士に欠かせない知識である食中毒予防などの衛生管理分野も、やはり理系である化学や生物学に分類されます。
特殊な分野だと思われがちな栄養士の資格ですが、学んでいくことはほとんどが理系分野なんです。
栄養士の資格を取得したいとお考えならば、高校時代に理系を特に力を入れておくと有利ですし、進学にも慌てずに済むと思います。
高校生のうちから管理栄養士を目指すと決めている方は、特に理系の授業に力を入れておくといいでしょう。
文系を選んでしまってから管理栄養士を目指すという方も、資格を取得することは可能です。
文系コースを選んだとしても、進学先で必要な分野の勉強を頑張ることが大事です。
料理が苦手な人も栄養士の仕事はできるの?
そもそも栄養士は毎日調理をするわけではありません。
献立を考えたり栄養指導をしたりという仕事がメインとなるようですが、調理場に入って調理師として働く人たちに指示を出すなんてこともあります。
口では色々と指示するのにいざ自分はできない…となると、調理師さんたちとの信頼関係にも影響してくるので、普通に料理はできた方がいいと言えます。
料理の実技に関しては経験がものを言いますから、ひたすら経験を積めばいいことですね。
調理師さんたちを上手におだてながらも円滑なコミュニケーションをとっていくことが、大切だと言えます。
栄養士は栄養バランスもばっちりな質のいい食事提供が最も大事な仕事です。
献立を自分で考えながらも美味しさを失わないということも求められると思います。
初めからパーフェクトにできる人はそうそういません。仕事をこなしていく上で学んでいけばいいこともたくさんあります。
どうしても料理の作業が苦手だという方は、栄養士としての研究職という道もありますよ。
例えば製薬会社で働いている栄養士さんもいらっしゃいます。
他にも学校や病院や施設など、食に関する栄養指導を取り入れているところもあります。
そういった働き方もできますし、大学などの機関で研究したり、企業で商品開発に携わるという働き方もあります。
料理という作業は理屈よりも実際にどれだけ数をこなしたか、経験が重視されるものです。
料理が苦手だって大丈夫!仕事探しや転職では栄養士の資格を持っていると重宝される!
調理作業が苦手、料理が得意じゃないという方でも、勉強すれば栄養士の資格はとれます。
そもそも管理栄養士の資格を取得できる学校に進学すれば、授業の一環として調理実習があります。
そこで料理や調理作業をきちんと指導してもらえます。
友人でも栄養士の資格を取った子がいますが、その子も料理好き・得意というタイプではありませんでした。
学生時代も料理に興味があったわけでもなく、家庭科が大好きという感じでもありませんでした。
ただ手に職という安定を考えた時に、管理栄養士がいいのでは?と思ったそうです。
たとえば、管理栄養士の資格を持っておけば、仕事を辞めて結婚した時も、家族のために学んだことや知識が役立つだろうな、と思えたそうです。
さらに、結婚して子供を産んでしばらくしてから仕事復帰したいとなった時にも、管理栄養士という資格持ちだというのは有利になるだろうと考えたと言っていました。
明確な資格を持っているというのは、それだけ信頼もでてきますし需要もあります。
需要も高ければ人生においてもかなり有利なのでは?とその子は思ったそうです。
例えば料理が上手だとか下手だとか、そういった一面はあまり関係ありません。誰でも管理栄養士は目指せるものですし、頑張って勉強して資格を取得すれば、その後の人生での仕事探しや週欲、転職で有利になることの方が多いのです。