派遣社員が副業をする上で意識しておきたい心構え
派遣社員の中にはメインの仕事では収入が少なすぎるため副業を考えている人もいることでしょう。
では、実際に始める上でどのような心構えが必要なのでしょうか。ここでは、派遣社員が副業を始める上で意識しておきたい心構えを紹介します。
メインの仕事の勤務時間と副業できる時間を確認する
副業をする上で大事なことはメインの仕事をおろそかにしないことです。
メインの仕事の勤務時間を確認し、副業できるスキマ時間を見つけましょう。
副業の勤務体系を考える
副業できそうなスキマ時間を見つけたら、そこでどんな仕事をするのか考えましょう。
たとえば、次のようなことです。
- 日雇いの仕事
- 入りたい時に入れる仕事
- シフト制の仕事
- 繁忙期だけの仕事
休日に丸1日、副業の仕事ができるようであれば日雇いの仕事でもいいですし、週末のちょっとした時間だけであればシフト制の仕事になるかもしれません。
勤務条件を確認する
勤務体系を考えたら、自分にあった勤務条件のものを確認しましょう。
条件としては人それぞれでしょう。働きやすさを重視する人もいれば、短時間で高収入を重視する人もいます。
それぞれの条件にあった仕事を探しましょう。
派遣社員の副業の一つはバイトを掛け持ちすること
派遣社員の人がやる副業の一つとしてバイトがあります。バイトにもいろんな種類があるため、自分が副業できる時間に合わせて選ぶことができるでしょう。
ただ、大事なのはメインの仕事です。体調を崩したり、睡眠不足などにならないように上手にやっていきましょう。
さらに派遣社員の人がバイトをする上で次のことを意識するとよいでしょう。
- 派遣の仕事とは別の職種を選ぶ
- 食費が浮くようなバイトを選ぶ
- スキルアップできるバイトを選ぶ
派遣の仕事とは違う職種のバイトを選ぶことで、様々な経験ができます。そのことは、今後、他の仕事をすることになった時に活かされていくでしょう。
また、バイトによっては、食事がバイト先からまかないが提供され、食費が浮くこともあります。バイトをうまく活用することで、生活費の節約にもなるかもしれません。
派遣社員が掛け持ちするのにオススメのバイト
では、派遣社員にはどのようなバイトがよいのでしょうか。ここでは、派遣社員にオススメしたい掛け持ちのバイトについて紹介します。
週末の居酒屋の店員
平日は無理にしても、元気であれば週末の居酒屋のバイトがオススメです。基本的に夜の仕事なので時給も高めです。お客様と会話する必要もあるため、コミュニケーションについても学べるでしょう。
ただ、この仕事はきつい肉体労働のため、疲れすぎて派遣の仕事に支障が出てしまう可能性があります。せいぜい30代前半までのバイトでしょう。
スーパーやファミレスの店員
昼間の仕事でスーパーのレジ打ちやファミレスの店員も派遣社員のバイトとして多い職種です。比較的、自由な時間に入ることができるからです。
ただ、時間帯によっては混み合うこともあり、体力がもたないこともあります。時給も他の職種に比べて安いところがほとんどです。
コンビニの店員
深夜にもできるバイトです。深夜帯であれば時給も高いため、短期間で高額の収入を得ることもできるでしょう。
フランチャイズの仕組みも学ぶことができるため、最終的には自分がオーナーとして独立することもできるかもしれません。
派遣社員が掛け持ちしたバイトで収入を得た場合に必要なこと
派遣社員が副業をして収入を得た場合、その所得を確定申告する必要があります。確定申告とは毎年1月1日から12月31日までの1年間に得た所得を申告・納税する手続きのことです。
派遣の仕事では税関係のことは会社がやってくれ自分は年末調整するだけで済みますが、副業で得た所得に関しては自分で申告しなければいけません。
確定申告にはどこからいくら収入があったかを申告する必要があるため、証明書などを事前に準備しておく必要があります。
確定申告はメインの仕事、副業にかかわらず、どんな収入でも申告する必要があります。
長期でアルバイトをしている場合は勤務先が手続きしていることが多いですが、短期アルバイトの場合はそうでないこともあるので申告する必要があります。申告漏れがあるとあとから課税聴取されることもあるため、きちんと申告しましょう。
派遣社員が複数のバイトを掛け持ちするメリットと成功のコツ
派遣社員が副業としてバイトをする場合、一つだけでは思ったほど収入がないとバイトを複数掛け持ちする必要があるかもしれません。
実はバイトを複数掛け持ちすることには、メリットもあるものです。そこでここでは、バイトを複数掛け持ちするメリット、そして掛け持ちするためのコツを紹介します。
バイトを複数掛け持ちするメリット
バイトを掛け持ちする最後のメリットはリスクを分散できることです。一つのバイトだけだと、自分の思うようにいかないことがあった場合に面倒なことになります。
例えば、このようなことがあります。
- シフトを増やしたいがそんな状況ではない
- アルバイトの領域を超えた責任を伴う仕事を任されそうになる
- バイト先の人間関係が面倒
一つのバイトだけだとこのような状況になっても、次のバイト先が見つからない限りは我慢して続ける必要があります。
しかし、複数掛け持ちをしていると、一つのバイトを辞めたとしても他のバイトが残っています。無理をして辞めたいバイトを続ける必要もないのです。
バイトの複数掛け持ちを成功させる方法
バイトの複数掛け持ちを成功させるためには、似た職種の仕事を選ばないことです。一つ目のバイトがサービス業であれば、二つ目は工場内作業などにするのです。
おすすめの方法は登録型派遣サイトでイベント系のバイトを探すことです。例えば、試験監督やコンサートスタッフなどです。単発のバイトが多いため、時間の調整もしやすいです。
バイトを掛け持ちする際は、このようなバイトも活用しながらうまくやっていきましょう。
バイトを掛け持ちしている派遣社員が気になるマイナンバー制度
平成28年1月より運用開始されたマイナンバー制度。社会保険や税などを一元管理する目的で開始された制度です。
派遣社員は当然のこと、アルバイトをしていると年末調整が必要になってきます。
また、アルバイトを掛け持ちしていたり、単発のアルバイトをしている場合には別に確定申告する必要があります。
年末調整の際にも確定申告の際にもマイナンバーを記載する必要があります。それによって複数収入があった場合にも一元管理できるようになるのです。
ただ、これは副業はアルバイトをしている派遣社員の人にはちょっと困る制度かもしれません。
なぜなら、メインの仕事以外に副業していることがバレる可能性があるからです。
このような困ったことが起こり得る制度ですが、もともとは社会保険や税などを一元管理し、いずれは医療分野などにも活用されていく便利な制度であるということも理解しておきましょう。
契約社員がバイトを掛け持ちする上で注意しておきたいこと
先ほどマイナンバー制度のことを紹介しましたが、この制度以前に派遣社員がアルバイトを掛け持ちしているとバレる可能性が高いです。
なぜなら、アルバイトも派遣社員と同じく給与が支払われるからです。給与が支払われると所得上は給与所得として扱われ、派遣社員とアルバイトの給与が合算されます。
そして、住民税額はこの合算された金額に対して計算されます。そのため、派遣社員の給与から計算される住民税額よりも多くなり、バレてしまうことになるのです。
住民税の支払いを普通徴収にするとバレなさそうですが、これまで会社での天引きだったのにいきなり普通徴収に切り替えると怪しまれてしまうでしょう。
役所に頼めばアルバイト分だけは普通徴収にできることもあるようですが、この場合も派遣会社に通知が送付されますので、バレないとは言い切れません。
なので派遣会社で副業が禁止されている場合は十分に注意して行うようにしましょう。