女性が一生仕事を続ける上での問題点
昔に比べると女性の社会進出は認められつつありますが、プライベートな家庭の事情により、キャリアを中断せざるを得ない状況に陥るケースは少なくありません。
例えば、配偶者の転勤について行くことや介護のために実家に帰省する場合などがあげられます。
もちろん、どんな場合でも男性の仕事を優先すべきというルールが存在するわけではありませんが、収入が多い方を優先してしまう傾向があるのは否定できません。
妊娠・出産によるキャリアの中断
また、女性には妊娠・出産という男性に代わることができない大きなイベントがあります。
産休や育休など、出産や育児への待遇を手厚くしている企業も増えてきました。
しかし、保育園に入所できず仕事復帰できないというケースも後を絶ちません。
国や行政に働きかけていくことは大切ですが、改善には長い時間がかかることを覚悟しておく必要はあるでしょう。
一生仕事を続けたい女性が身につけておくべき2つのスキルとは?
専門スキルとポータブル・スキル
まず、「スキル」と聞いて思い浮かぶのが業界の知識や専門技能などの専門スキルではないでしょうか?
確かに、会社や業界で生き残っていくためには欠かせないものですね。
それに対し、提案力やヒアリング力、マネジメント能力、社内での調整力など他の業界でも活用できるのがポータブル・スキルです。
つまり、専門スキルに加えてポータブル・スキルを高めることが転職を有利にし、年齢や業種、職種にとらわれず幅広く活躍する上で重要なポイントになります。
これがあれば、配偶者の転勤や実家の親の介護などで転居することになっても、新しい職場で能力を発揮することができるでしょう。
生涯現役で仕事を続けるには、自分の持つスキルがどれぐらいで、伸ばすべきスキルは何かを冷静に把握することがポイントになります。
女性が一生できる仕事とは?医療系の特徴
女性が一生続けられる仕事といえば医療系ではないでしょうか?
特に、看護師や医療事務、介護福祉士などは働く女性の割合も多いため、新卒に限らず転職者にも人気のある職種です。
これらの資格は、一度取っておくと、その後仕事から離れても戻りやすいという点も魅力と言えます。
ただし、看護師や介護福祉士は事務と違って体力を求められる仕事です。日勤で気軽に稼ぐというのは難しいでしょう。
また、医療事務は人気の高い職種で、若い人もどんどん入ってきます。
医療の世界は日々進化しているため、医療事務でも常に新しい知識や情報を取り入れることが必要です。
医療系の仕事は、倍率が高いのですが、離職者も多いため、就職しやすい職種とも言えます。
ですが、体力や最新の情報を取り入れる柔軟性など、ある程度の水準を保つことを要求されるので、継続するのは難しい面もあります。
女性が一生仕事をするには?好きなことを続けよう
好き・楽しいと思える仕事をする
女性が一生仕事をし続けるには、「好き」だと思える職業に就くことがポイントになります。
医療の仕事は安定して求人もあり、働く女性も多い職種ですが、命に関わるため相応の覚悟や志が必要です。
ですから、たいていの場合、他の仕事を探すことになるでしょう。
一生続けられるかどうかは、人それぞれなので、一概には言えませんが、好きで楽しいと思えるものがおすすめです。
例えば、女性が一生続けられる仕事として、SEをすすめられたとしても、ITが苦手な人には難しいでしょう。
自分が楽しいと思える仕事につくことができれば、配偶者の転勤や親の介護で転居をすることになっても続けられるはずです。
生涯、現役でいられる可能性が高い仕事を探すよりも、好きな仕事を見つけて一生続ける方法を考えた方が建設的です。
ずっと働き続けるためのひとつの手段として、自分の好きなことや楽しいことは何か改めて考えてみるといいでしょう。
女性が一生仕事を続ける方法…起業のメリット
女性が働く理由はさまざまです。
生涯ひとりで生きていくと決めているから、夫の稼ぎが少ないから、両親や家族を養うためなど、それぞれの事情により理由は異なります。
仕事をする女性に共通しているのは「自立心の強さ」です。
確かに、既婚者であっても離婚の可能性はありますし、夫が突然仕事を辞めることも考えられます。どんなことが起きても生きていくたくましさは必要です。
しかし、女性の社会進出が当たり前のようになってきた現代でも、男性と比べると労働環境は整っているとは言えないでしょう。
実際、出産や育児のために仕事をあきらめなければならないケースも少なくありません。
一生をかけて続けたい仕事についても、子育てと仕事の両立はついて回る問題です。
そこで独立して起業を考える女性もいます。自分の裁量で好きなことを仕事にできるのが起業のメリットです。
一生仕事を続けたいと思う場合は、起業も視野に入れてみるといいでしょう。