海外旅行で受けた日本人差別の体験談
海外旅行をしていて、日本人差別を受けるということは、それほど多くはありません。
どの国でも外国人差別をするのは非常識でタブーというのが、一般的な常識となっていますし、むしろ海外からの旅行者を喜んで迎え入れる風潮があります。
とはいえ、中には心無い人ももちろんいますし、本人は差別しているという意識がなくても旅行者を傷つけるような言動をとる人もいます。
実際に何度も海外旅行をしていて、日本人であることに対して差別的な行為を受けた経験もあります。
例えば、イギリスではお店で英語がうまく話せなかったことに対して、見下すような態度をされました。
フランスでは通りがかりの人に、日本人であることに対して罵声を浴びせられたこともありました。
また、米国に行った時にはホテルの係員から、あからさまに「日本人は嫌いだ」などとはっきりと言われました。
海外で日本人差別を受けないようにするための3つの注意点
1.きちんと挨拶をする
日本人の悪い癖のひとつとして、外国人に比べて挨拶をしないという点が挙げられます。
飛行機などの乗降時、お店に買い物に行った時など、挨拶をせず無言で通り過ぎるというのは、決して気持ちのいいものではありませんよね。
たとえ言葉が分からなくても、日本語でもいいですから気持ちよく言葉をかけることで相手の印象は随分変わってきます。
2.相手の目を見て堂々と話す
海外に行くと言葉も習慣も違いますので、どうしても委縮してしまいがちですが、胸を張って堂々とした姿勢も大切です。
そして、話をする時は相手の目をしっかりと見つめて、はっきりと話すようにしましょう。
3.一言添えてから行動する
日本ではお店で買い物をする時など、無言で商品を手にすることが多いものです。
しかし、海外では必ず店員に一言断りを入れてから行うようにしましょう。
白人よりもむしろ日本人の方が外国人を差別することが多い
例えば、白人は黒人や黄色人種を差別する、ということをよく耳にしますよね。
そのために、日本人も差別の対象になるというイメージが強いのですが、果たして本当なのでしょうか。
むしろ、日本人の方がアジア系の人種を差別しているのではないでしょうか。
ヨーロッパに在住の人の体験によると、確かに現地で人種差別は存在するようです。
とはいえ、あからさまに差別するような態度を示すことは少ないですが。
むしろヨーロッパの場合、人種差別というよりも移民問題の方がクローズアップされています。
ヨーロッパでは日本人をはじめアジア系の人々は、ひとまとめにして中国人と見られる傾向があります。
ですので、日本人を特に差別している、というわけではないようです。
また、日本人の方がアジア系の人種や黒人を差別しているのも、事実のように思えます。
海外で日本人差別を受けた時には、こう対処しよう!
海外で日本人差別を受けた時には、どのようにすればいいのでしょうか。
現地でそのような行為をされたとしても、すぐに感情的にカッとなってしまうと、思わぬトラブルとなりますから避けたいです。
海外へ行く直前の対策としては、現地の外国人から日本人差別とも取れるような不当な言動を受けたとしても、適切な対応がとれるように心構えをしておくことが大切です。
また、日頃から、差別を受けないような人間性を磨く努力をすることも大切です。
旅行先でどこに行こうとも、会う人々に明るく笑顔で接することで、たとえ日本人が嫌いな外国人であろうとも、好感を持たれるものです。
差別的な対応を受けたとしても、そこで怒りの気持ちを表すのではなく、逆におおらかな気持ちで受けとめれば、相手も心を開くでしょう。
このような行動に出られるためには、訓練に少し時間が必要ですが、気持ちよく海外旅行を楽しむためには重要です。
海外で日本人差別がなくならない理由
なぜ、世界中の人間社会から人種差別問題がなかなか解消されないのでしょうか。
人間は多かれ少なかれ、自分と同じ人種に親近感を覚え、逆に異なる人種に対し嫌悪感を抱くものです。
これは、人類の進化の歴史に大いに由来しているようです。
つまり、無意識に自分と同じ集団を守り、異なる集団を排除しようとすることで、感染症や遺伝子の欠陥、さらには自分たちの文化や価値観などを守ろうとしてきたのです。
そのための差別する物差しとして、肌の色があげられるのでしょう。
医学が進歩し国際交流も盛んになった現在では、こうした考え方はもちろん意味はありません。
しかし、長く受け継がれてきたこのような意識は、理屈ではわかっていても、変えることは直ぐには難しいものです。
人種差別問題は、常に私たちが意識してじっくりと取り組む努力が必要でしょう。