自動車のメカを扱う自動車整備士の年収はいくら?
まず、最初に自動車のメカを扱う「自動車整備士」の仕事について紹介しましょう。
自動車整備士は車体全般を扱うので、メカニック的なことが好きな人に向いている仕事です。ただ、この仕事は勤務が過酷なわりに給料はあまり高くありません。
自動車整備士の平均年収は400万円程度となっています。月収に換算すると28万円程度です。
さらに高卒の初任給は15万円程度、短大卒や専門学校卒は17万円程度です。
経験を積んでいくと給料も上がっていきますが、期待するほど上がらないことが多いようです。
ただ、勤務する会社によって差があるようで、大手メーカーの場合だと年2回ボーナスが支給されるのに対し、町の小さな整備工場ではまったく出ないところもあります。なかには年収600万円以上稼いでいる人もいるようです。
適正な査定を行う中古自動車査定士の仕事と年収
続いて、自動車の査定を行う中古自動車査定士の仕事について紹介しましょう。
中古自動車査定士は、中古車の価格査定を行うための民間資格で、2つの種類があります。
ひとつは乗用車や商用車、最大積載量4トン未満の貨物車の査定を行うことができる小型車査定士、そしてもうひとつがそれ以外の大型貨物車やバスなどの査定を行うことができる大型車査定士です。
受験には、条件となる実務経験と資格が必要です。実務経験は、自動車販売・整備を6ヶ月以上行い、所定の研修を終了しておく必要があります。
資格は小型車査定士の場合は普通免許以上、大型車査定士の場合は大型第1種免許以上が必要となります。
中古自動車査定士の仕事は、消費者から中古車を下取り、もしくは買取する際に、使用状況や車体の状態など各種の要素や条件によって大きく変わる取引価格を適正に査定することです。
実際の職場は中古車販売会社やレンタカー会社などです。現在、このような制度にしたがって査定を行う実施店は全国で9,000店舗あると言われています。
中古自動車査定士の年収は、他の職種の会社員に比べて割高のようです。入社6年目の店長で700万円程度、入社3年目で520万円程度となっています。仕事をするためには資格が必要なことも割高の原因でしょう。
自動車のデザインをするカーデザイナーの仕事と年収
自動車はメカの部分も大事ですが、見た目となるデザインも重要視されます。
そのデザインをするのがカーデザイナーです。ここでは、このカーデザイナーの仕事を紹介します。
カーデザイナーの仕事はその名の通り、自動車のデザインをすることです。車のデザインにも車体の外観デザインと内装に関するデザインがあります。
外観デザインは、エクステリアデザインと呼ばれ、商品のコンセプトや仕様に従って、流行やバランス、空気力学なども考慮に入れながら決められます。
自動車のイメージを決定づけるものでもあるため、最も重要なデザインと言えるでしょう。
また、エクステリアデザインの他には、計器類やシフトレバー、シートなどの車の内装デザインがあります。このデザインをする人のことを「インテリアデザイナー」と呼びます。
これらのデザインは実際に運転する際に関わってくるものなので、運転しやすさや運転席からの視認性なども考慮しながらデザインされます。
カーデザイナーの年収は、20代で380万円程度、30代で500万円程度、40代で600万円程度となっています。これは会社の規模や役職によっても変わってきます。
自動車を販売するカーディーラーの仕事と年収
ここまでは車の車体に関連する仕事について紹介してきましたが、ここでは車を販売するカーディーラーの仕事を紹介します。
カーディーラーの仕事は、自動車販売会社の店舗に勤務し、自動車を消費者に販売することです。いわゆる自動車のセールスマンです。
カーディーラーは消費者と価格交渉をしたり、車の知識が必要となるため、女性に比べて男性の比率が高くなっています。
では、カーディーラーの年収はどのようになっているのでしょうか。
平成26年の調査によると、カーディーラー全体の平均年収は480万円ほどです。自動車は景気の影響を受けやすいので、景気の波によって収入も増減しますが、最近は400万円後半台で推移しているようです。
ちなみに、自動車メーカーであるトヨタやホンダなどの販売店で働いているカーディーラーは、これら本体の社員ではありません。本体の会社の給料体系とは大きな差があります。
車好きの憧れの仕事!F1レーサーの年収はどれくらい?
最後に車好きであれば憧れるであろう「F1レーサー」について紹介しましょう。
F1といえばモータースポーツの最高峰であるため、レーサーは最もなるのが難しい職業ともいえるでしょう。
実力も当然ですが、実際にレーサーになるまでにはかなりのお金が必要となってくるため、財力や運、コネなども大事です。
また、F1レーサーはいくつかのステップを踏まなければいけません。F1レーサーになるためには、格下のF3で実績を積んでいく必要があります。またF1に出るためにはスーパーライセンスが必要です。
そのため、ほとんどのF1レーサーが幼い頃からカートを始めています。ただ、すべてのレーサーがそういうわけではなく、F1で表彰台に上がったことがある佐藤琢磨選手は、大学時代までは自転車競技をやっていました。
とはいえ、小さい頃からレースを経験しておくことは重要なことです。
では、F1レーサーの年収はいくらくらいなのでしょうか。
F1のトップレーサーであったミハエル・シューマッハは年収200億円以上あった頃があったそうです。
現役のトップレーサーを見ると、28億円くらいといったところです。ですが、とても危険なスポーツなだけに、年収もかなりの高額です。